引っ越し、本当にお疲れ様です!新しい部屋を前にワクワクする一方、「これから何をすればいいんだっけ…」と、手続きの多さに少し途方に暮れていませんか?
この記事では、そんな引っ越し後に必要な手続きや作業を、「いつまでに」「どこで」「何をすべきか」がひと目でわかるチェックリスト形式で、徹底的に解説します。
この記事を読めば、煩雑な手続きの全体像と正しい順番がわかり、「大事な手続きを忘れていた!」という最大の不安がなくなります。やるべきことが具体的になるので、もう迷うことはありません。効率的に手続きを済ませ、スッキリした気持ちで快適な新生活をスタートさせましょう!
引っ越し後にやること完全チェックリスト

まずは、この記事の結論とも言える「やることリスト」の全体像です。何から手をつけるべきか、リストでしっかり確認しましょう。
【期限は14日以内】引っ越し後に役所でやるべきことリスト
引っ越し後の手続きで最も重要かつ期限が厳しいのが、市区町村役場で行う手続きです。多くは「引っ越し日から14日以内」という期限が定められています。平日に休みを取る必要がある場合も多いので、計画的に進めましょう。
【市外からの場合】転入届の提出
他の市区町村から引っ越してきた場合に、新しい住所地で「ここに住み始めました」と届け出る手続きです。
- 手続き場所
- 新しく住む市区町村の役場
- 必要なもの
- 転出証明書(旧住所の役所で発行)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑(不要な場合も多いが念のため)
- マイナンバーカードまたは通知カード(世帯全員分)
【同じ市内の場合】転居届の提出
同じ市区町村内で引っ越しをした場合の手続きです。転出証明書は不要なので、手続きは比較的シンプルです。
- 手続き場所
- 現在住んでいる市区町村の役場
- 必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑(念のため)
- マイナンバーカードまたは通知カード(世帯全員分)
マイナンバーカード(または通知カード)の住所変更
転入届・転居届を提出する際に、必ず一緒に行いましょう。カードの裏面に新しい住所が追記されます。
- 手続き場所
- 新住所の市区町村役場(転入届・転居届と同時)
- 必要なもの
- マイナンバーカードまたは通知カード(世帯全員分)
- 設定した暗証番号(署名用電子証明書:6〜16桁、利用者証明用電子証明書:4桁)
印鑑登録の申請(または変更)
自動車の購入や不動産契約など、重要な契約で必要になる「実印」の登録です。
- 市外からの引っ越し
- 旧住所での印鑑登録は自動的に失効します。必要であれば、新住所の役所で新たに登録申請をします。
- 同じ市内の引っ越し
- 転居届を提出すれば、印鑑登録の住所も自動的に変更される場合がほとんどです。
- 手続き場所
- 新住所の市区町村役場
- 必要なもの
- 登録したい印鑑
- 本人確認書類(顔写真付きのもの)
【該当者のみ】児童手当・福祉手当などの手続き
お子さんがいるご家庭や、何らかの医療費助成・手当を受けている場合は、住所変更の手続きが必須です。
- 手続き場所
- 新住所の市区町村役場(子育て支援課、福祉課など)
- 必要なもの
- 手続きによって異なりますが、一般的に以下のものが必要になることが多いです。
- 本人確認書類
- 健康保険証
- 振込先口座がわかるもの(通帳やキャッシュカード)
- マイナンバーがわかるもの
- (市外からの転入の場合)所得課税証明書
- 手続きによって異なりますが、一般的に以下のものが必要になることが多いです。
役所以外も!引っ越し後にやるべき重要な住所変更手続き
役所の手続きが終わってもまだ安心できません。生活に直結する重要な手続きが残っています。忘れると後々トラブルになる可能性もあるので、確実に済ませましょう。
①郵便局:郵便物の転送届(転居・転送サービス)
旧住所宛の郵便物を、1年間無料で新住所へ転送してくれるサービスです。各種サービスの住所変更が漏れていても、この手続きをしておけば安心です。
- 手続き場所
- 郵便局の窓口
- インターネット(「e転居」)
- 郵便ポストへの投函(転居届ハガキ)
- 必要なもの
- (窓口の場合)旧住所が確認できる本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)、印鑑
- (ネットの場合)メールアドレス、スマートフォン(本人確認のため)
②警察署:運転免許証の住所変更
運転免許証は公的な身分証明書として利用する機会が多いため、最優先で変更しましょう。法律上の義務でもあり、怠ると罰金の対象となる可能性があります。
- 手続き場所
- 新住所を管轄する警察署の運転免許課
- 運転免許更新センター、運転免許試験場
- 必要なもの
- 運転免許証
- 住民票の写し(発行から6ヶ月以内でマイナンバー記載なしのもの)または、新住所が記載された健康保険証、マイナンバーカードなど
- (代理人の場合)委任状や代理人の本人確認書類など
③警察署:車庫証明(自動車保管場所証明書)の住所変更
自動車を保管する場所(駐車場)が変わった場合に必要な手続きです。住所変更から15日以内の届出が義務付けられています。
- 手続き場所
- 新しい保管場所を管轄する警察署
- 必要なもの
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書または保管場所使用承諾証明書)
④運輸支局など:自動車・バイクの登録内容変更
車検証やバイクの登録情報も、住所変更から15日以内に変更が必要です。
- 手続き場所
- 普通自動車:新住所を管轄する運輸支局
- 軽自動車:新住所を管轄する軽自動車検査協会の事務所
- 必要なもの
- 車検証
- 新しい住所の住民票(発行から3ヶ月以内)
- 車庫証明書(取得から1ヶ月以内)
- 印鑑(認印)など
⑤パスポートの記載事項変更(必要な場合)
パスポートの住所は自分で手書きで訂正できるため、変更手続きは任意です。ただし、本籍地の都道府県が変わった場合などは、記載事項の変更手続きが可能です。
- 手続き場所
- 各都道府県のパスポート申請窓口
- 必要なもの
- 一般旅券発給申請書
- 有効なパスポート
- 戸籍謄本または抄本(発行から6ヶ月以内)
- 写真1枚
忘れがち!引っ越し後に住所変更が必要なサービス総まとめ

日々の生活で利用している様々なサービスの住所変更も忘れてはいけません。請求書が届かない、サービスが利用できないといったトラブルを防ぐため、リストを見ながら一つずつ確実に変更しましょう。ほとんどはWebサイトのマイページから手続き可能です。
ライフライン(電気・ガス・水道・インターネット)の契約情報
引っ越し前に開始手続きは済ませていると思いますが、契約者情報の住所変更が正しく反映されているか、念のため各社のマイページなどで確認しておきましょう。
金融機関(銀行口座・証券口座)
銀行や証券会社からの重要なお知らせが届かなくなる可能性があります。窓口、郵送、インターネットバンキングなどで手続きが可能です。
クレジットカード・各種ローン
利用明細や更新カードが届かなくなります。不正利用のリスクにも繋がるため、早めにWebサイトから変更しましょう。
携帯電話・スマートフォン
契約者情報の住所変更は法律で義務付けられています。各キャリアのショップやWebサイトで手続きしてください。
保険(生命保険・損害保険・火災保険)
控除証明書や満期のお知らせなど、重要な書類が届かなくなります。特に火災保険は、物件の所在地が変わるため、必ず連絡が必要です。
通販サイト・各種Webサービスの登録情報
Amazonや楽天などの通販サイトは、うっかり旧住所に送ってしまう「あるある」です。アカウント情報の「デフォルトの配送先」を忘れずに変更しておきましょう。
手続きだけじゃない!新居で快適に暮らすために引っ越し後にやること
煩雑な手続きに目が行きがちですが、新居での生活を気持ちよくスタートさせるための「作業」も大切です。
入居直後の掃除と換気、写真撮影
荷物を運び込む前に、まずは部屋の隅々まで掃除と換気を行いましょう。そして、最も重要なのが「部屋の写真を撮っておくこと」です。
入居前からあった傷や汚れを、日付がわかるように撮影しておけば、退去時の原状回復トラブルを防ぐための強力な証拠になります。壁紙の傷、床のへこみ、設備の不具合など、気になる箇所はすべて記録しておきましょう。
害虫対策(バルサンなど)を行うベストなタイミング
燻煙タイプの殺虫剤(バルサンなど)を使うなら、荷物を運び入れる前が絶好のチャンスです。家具や家電、食器などをビニールで覆う手間が一切かかりません。入居前の何もない状態で使用すれば、部屋の隅々まで薬剤が行き渡り、効果を最大限に発揮できます。
まとめ

引っ越し後の手続きや作業は多岐にわたり、大変に感じるかもしれません。しかし、一つひとつは決して難しいものではありません。
この記事でご紹介したチェックリストを活用し、期限があるものから順番に、着実にこなしていけば大丈夫です。抜け漏れの不安がなくなれば、心に余裕が生まれ、新しい街や部屋での生活を心から楽しめるようになります。
あなたの新生活が、素晴らしいものになることを心から応援しています!