もうすぐ大学生!一人暮らしに胸を膨らませる一方、「月々の生活費って、実際いくらかかるの?」と不安に思っていませんか?
この記事では、大学生の平均的な生活費とそのリアルな内訳を解説します。
大学生の一人暮らし、月々の生活費は平均13万円!

大学生の一人暮らしにかかる1ヶ月の生活費は、家賃込みで平均131,710円です。
これは、全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)が2024年秋に実施した「第60回学生生活実態調査」による最新のデータです。
この金額を基準に、自分の場合はどうなるかを考えていくのが、リアルな生活費を知る第一歩です。
まずは全国平均をチェック!家賃込み・家賃抜きの生活費
上記の調査によると、収入から貯金や繰越金を引いた「支出合計」は131,710円でした。そのうち、住居費(家賃)の平均は56,090円です。
つまり、家賃を除いた純粋な生活費(食費や光熱費など)は、月々約75,620円かかる計算になります。
項目 | 平均額(月) |
支出合計(家賃込み) | 131,710円 |
住居費(家賃など) | 56,090円 |
生活費合計(家賃抜き) | 75,620円 |
※出典:全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」(2024年10〜11月調査)
まずは「毎月13万円前後が必要」という数字を頭に入れておきましょう。
ただし、この金額は住む場所によって大きく変動します。
大学生の一人暮らし、生活費のリアルな内訳
では、月々約13万円の支出は、具体的に何に使われているのでしょうか。
大学生のリアルな生活を想像しながら、費用の内訳を詳しく見ていきましょう。
住居費の平均は5〜6万円
生活費の中で最も大きな割合を占めるのが家賃です。先ほどのデータでは全国平均が56,090円でしたが、これはあくまで平均値。希望のエリアや部屋の広さ、設備によって大きく変わります。
部屋探しの際は、家賃だけでなく「管理費・共益費」も必ず確認しましょう。これらは家賃とは別に毎月支払う費用で、合わせて「総家賃」として考える必要があります。例えば、「家賃5.8万円、管理費3,000円」なら、毎月の住居費は6.1万円になります。
工夫次第で大きく変わる「食費」の平均は2.5万円
大学生協連の調査によると、食費の平均は26,110円です。しかし、この項目は自炊をするかどうかで金額が最も変動します。
- 自炊中心の学生
- 月約1.5万円 食材を安く購入し、お弁当や作り置きを活用すれば、食費を大幅に抑えられます。
- 外食・中食(コンビニ弁当など)中心の学生
- 月3.5万~5万円以上 1食あたり700円としても、1日2食外食で済ませると月4万円を超えてしまいます。
まずは無理のない範囲で自炊に挑戦し、友人との外食やサークルの飲み会などを楽しむ、といったメリハリをつけるのが賢い方法です。
交友関係や学びに必要!「その他の費用」の内訳
家賃や食費以外にも、大学生活を充実させるためには様々な費用がかかります。
- 教養娯楽費(約13,000円)
- サークル活動費、友人との交際費、趣味(ライブ、旅行、ゲーム)など、最も個人差が出る項目です。
- 書籍費(約1,500円)
- 教科書や専門書、参考書代。特に文系の学生や、専門課程に進むと高くなることがあります。
- 交通費(約5,000円)
- 自宅から大学までの電車・バス代。アルバイト先への交通費も含まれます。
これらの費用を合計すると、月に2万円近くになります。何にどれくらいお金を使いたいか、優先順位を考えておくことが大切です。
大学生の一人暮らし、生活費はどうやって賄っている?

支出の話が続きましたが、そのお金をどうやって得ているのでしょうか。大学生のリアルな収入事情を見てみましょう。
親からの「仕送り」平均は7万円!
大学生協連の調査では、一人暮らしの学生への仕送りの平均額は72,350円でした。支出合計の約半分を仕送りが占めている計算になります。
家庭によって「家賃だけは親が払う」「毎月決まった額を振り込む」「足りなくなったら都度相談」など、様々なパターンがあります。一人暮らしを始める前に、保護者の方としっかりと話し合い、感謝の気持ちを忘れずに、無理のない範囲で支援をお願いしましょう。
「アルバイト代」の平均は3〜4万円!学業との両立が重要
多くの大学生にとって、アルバイトは貴重な収入源です。平均的なアルバイト収入は月々37,540円というデータが出ています。
時給1,100円のアルバイトなら、月に約34時間(週に8~9時間程度)働く計算です。学業やサークル活動とのバランスを考えながら、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
約半数が利用!「奨学金」という選択肢
奨学金も大学生の生活を支える大きな柱です。調査では、一人暮らしの学生の47.5%が何らかの奨学金を受給しており、その平均額は月々約20,000円です。
奨学金には、返済不要の「給付型」と、卒業後に返済が必要な「貸与型」があります。仕組みをよく理解した上で、計画的に利用することが求められます。
【保護者の方向け】知っておきたい子供への金銭的サポートの考え方
お子様の一人暮らしは、経済的な自立を学ぶ絶好の機会です。仕送りをする際は、ただお金を渡すだけでなく、以下の点を意識してみてはいかがでしょうか。
- ルールを決める
- 「仕送りは家賃のみ」「毎月〇日に定額を振り込む」など、家庭内のルールを明確にしましょう。「追加の支援は原則しない」と線引きすることも、金銭感覚を養う上で重要です。
- 本人に管理させる
- 家賃や光熱費の支払いを本人に任せることで、お金の流れや社会の仕組みを学ぶきっかけになります。
大学生の一人暮らしで実践したい節約術
最後に、無理なく続けられて効果の高い節約術を紹介します。少しの工夫で、月々の生活はぐっと楽になります。
【食費編】自炊が最強!買い物と作り置きのコツ
- 買い物は週1~2回にまとめる
- コンビニ通いをやめ、スーパーで計画的に買うだけで無駄遣いが減ります。
- プライベートブランド商品を活用
- メーカー品より安く、品質も十分な商品がたくさんあります。
- 作り置き・下味冷凍を活用
- 時間のある週末にご飯をまとめて炊いたり、肉に下味をつけて冷凍しておくだけで、平日の自炊が格段に楽になります。
【固定費編】電力会社・ガス会社・通信プランの見直し
- 電力・ガス会社を切り替える
- 2016年以降、電力やガスの会社は自由に選べるようになりました。スマホで簡単に料金比較ができるサイトでシミュレーションしてみましょう。
- 格安SIMに乗り換える
- 大手キャリアから乗り換えるだけで、月に3,000円~5,000円節約できるケースも珍しくありません。年間では数万円の大きな差になります。
【その他】キャッシュレス決済やポイ活を賢く利用する
- 支払いはキャッシュレスにまとめる
- クレジットカードやQRコード決済を利用すれば、支払額に応じてポイントが貯まります。貯まったポイントは1P=1円で使えることが多く、現金で払うより断然お得です。
- 学割を徹底的に活用する
- 大学生は最強の身分です。映画館、美術館、サブスクリプションサービス、PCソフトなど、あらゆる場面で「学割」が用意されています。常に使えないか意識しましょう。
まとめ

今回は、大学生の一人暮らしにかかるリアルな生活費について、様々なデータや事例を基に解説しました。
- 大学生の一人暮らしの生活費は、家賃込みで月々平均約13万円。
- 生活費の半分近くを家賃が占め、住む地域によって総額は大きく変動する。
- 収入源は「仕送り」「アルバイト」「奨学金」が3本柱。
- 自炊や固定費の見直しなど、少しの工夫で月々の生活はぐっと楽になる。
一人暮らしは、初めて自分でお金を管理する大きな挑戦であり、自立への大切な一歩です。この記事を参考に、あなたらしい充実した大学生活の資金計画を立ててみてください。応援しています!