一人暮らしはアパートとマンションどっちがいいの?メリット・デメリットを解説!

これから始まる一人暮らし、期待で胸がいっぱいですよね。でも、いざ部屋を探し始めると「アパートとマンションって、結局どっちがいいの?」という最初の壁にぶつかるのではないでしょうか?

「家賃が安いアパートは魅力的だけど、音がうるさくないかな…」「マンションは安心できそうだけど、家賃が高くて生活が苦しくなりそう…」そんな風に悩んでいるのは、あなただけではありません。

この記事では、家賃や気になる防音性、セキュリティ面まで、アパートとマンションのメリット・デメリットを徹底比較。後悔しない最高のスタートを切るために、ぜひ最後までご覧ください。

目次

一人暮らしのアパートとマンション、そもそも何が違うの?

「アパート」と「マンション」、普段何気なく使っている言葉ですが、この2つの明確な違いを説明できる人は意外と少ないかもしれません。まずは、一人暮らしの物件探しの第一歩として、基本的な違いから理解していきましょう。

実は法律上の定義はない!一般的には「構造」と「階数」で区別される

驚くかもしれませんが、実は「アから始まるのがアパート」「マから始まるのがマンション」といったような、法律上の明確な定義はありません

不動産広告のルールを定めている「不動産公正取引協議会」でも、アパートとマンションの区別は義務付けられていません。つまり、物件のオーナーや不動産会社が「これはマンションです」と言えばマンションとして募集ができてしまうのです。

しかし、それでは物件を探す側が混乱してしまいますよね。そのため、不動産業界では一般的に「建物の構造」と「階数」によって、呼び分けられています。

  • アパート
    • 木造や軽量鉄骨造の2〜3階建ての共同住宅
  • マンション
    • 鉄骨造、鉄筋コンクリート(RC)造などの3階建て以上の共同住宅

このイメージを持っておくと、物件情報を見る際にとても役立ちます。

建物の構造が「家賃」と「住み心地」を左右する

アパートとマンションの最も大きな違いであり、あなたの住み心地と家賃に直結するのが「建物の構造」です。それぞれの特徴を知っておくことが、後悔しない部屋選びの最大のポイントです。

アパートに多い構造:木造(W造)、軽量鉄骨造(S造)
  • 木造(W造)
    • 柱や壁などの主要部分が木材でできています。建築コストが安いため家賃が抑えられやすいのが最大のメリットです。通気性が良い反面、音や振動が伝わりやすく、耐火性も比較的低いとされています。
  • 軽量鉄骨造(S造):
    • 柱や梁に厚さ6mm未満の鋼材を使用しています。木造よりは強度や耐火性に優れ、建築コストもRC造より安いため、近年アパートで主流の構造です。ただし、防音性は木造と大差ない場合もあります。
マンションに多い構造:鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)
  • 鉄骨造(S造):
    • 柱や梁に厚さ6mm以上の鋼材を使用する構造で、「重量鉄骨造」とも呼ばれます。軽量鉄骨造よりも強度が高く、中規模のマンションで採用されます。
  • 鉄筋コンクリート造(RC造):
    • 鉄筋の型枠にコンクリートを流し込んで固めた構造です。コンクリートが音や振動を吸収するため、防音性・耐火性・耐震性に非常に優れています。多くのマンションで採用されており、安心感を求めるならこの構造がおすすめです。
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造):
    • RC造の中心にさらに鉄骨を入れた、最も頑丈な構造です。高層マンションなどで採用されますが、その分建築コストが高く、家賃も高額になります。

アパートとマンションの違いまとめ

ここまでの内容を表でまとめました。物件情報を見る際にぜひ参考にしてください。

項目アパートマンション
主な構造木造(W造)、軽量鉄骨造(S造)鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造(S造)など
主な階数2階建て(〜3階建て)3階建て以上
家賃安い傾向高い傾向
管理費安い、または無い場合も家賃とは別に発生することが多い
防音性△(低い傾向)◎(高い傾向)
耐震性・耐火性〇(基準は満たしている)◎(優れている)
通気性◎(良い)〇(気密性が高い分、換気が必要)
セキュリティ△(シンプルな設備が多い)◎(オートロックなど充実)
共用設備△(駐輪場程度)◎(宅配ボックス、ゴミ置場など充実)

一人暮らしのアパートvsマンションのメリット・デメリット

基本的な違いがわかったところで、次はあなたの生活にどう影響するのか、具体的なメリット・デメリットを見ていきましょう。

アパートに一人暮らしするメリット

①家賃や管理費が安い傾向にある

アパートの最大の魅力は、やはり家賃の安さです。マンションに比べて建築コストが低いため、同じエリアや広さでも数千円〜1万円以上安くなることも珍しくありません。浮いたお金を貯金や趣味、交際費に回せるのは大きなメリットです。また、管理費や共益費もマンションより安いか、かからない物件もあります。

②物件数が多く、希望エリアで見つかりやすい

アパートはマンションに比べて物件数が圧倒的に多いため、希望の沿線や駅で物件を見つけやすいという利点があります。「大学の近く」「職場の最寄り駅」など、エリアを限定して探したい場合に、理想の物件に出会える可能性が高まります。

アパートに一人暮らしするデメリット

①防音性が低く、生活音が響きやすい

アパートで最も懸念されるのが「音」の問題です。木造や軽量鉄骨造は、RC造のマンションに比べて音や振動が伝わりやすく、隣の部屋の話し声やテレビの音、上の階の足音などが気になることがあります。逆に、自分の出す生活音にも気を遣う必要があり、ストレスに感じる人もいるでしょう。

②セキュリティ設備がシンプルな物件が多い

アパートは、誰でも敷地や建物内に入りやすい構造のものが多く、オートロックが付いている物件はまだ少数派です。そのため、訪問販売や勧誘が多くなったり、空き巣や不審者のリスクがマンションより高まったりする可能性があります。特に女性の一人暮らしでは、慎重に検討したいポイントです。

マンションに一人暮らしするメリット

①防音性・断熱性が高く、静かで快適に過ごせる

鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションは、アパートに比べて壁や床が厚く、防音性に優れています。隣人の生活音に悩まされる可能性が低く、自分のプライベートな時間も守られます。在宅で仕事や勉強に集中したい人には最適です。また、気密性が高く断熱効果もあるため、夏は涼しく冬は暖かく、冷暖房の効率が良いのも嬉しいポイントです。

②オートロックなど防犯設備が充実していて安心

多くのマンションには、エントランスにオートロックが設置されています。住民以外は簡単に入れないため、不要な訪問販売などをシャットアウトでき、犯罪リスクを大幅に軽減できます。防犯カメラや宅配ボックス、管理人が常駐している物件もあり、セキュリティの高さを最優先したい人、特に女性や親御さんにとっては大きな安心材料となります。

マンションに一人暮らしするデメリット

①家賃や管理費が高めに設定されている

安心・快適な暮らしが手に入る分、マンションは家賃や管理費・共益費がアパートより高額になります。充実した共用設備の維持管理にはコストがかかるためです。自分の収入と支出のバランスを考え、無理のない範囲で物件を選ぶことが大切です。

②ゴミ出しなど共同生活のルールが厳しい場合がある

マンションは多くの人が住む集合住宅のため、ゴミ出しの曜日や時間が厳密に決められていたり、共用廊下に私物を置くことが禁止されていたりと、細かなルール(管理規約)が定められていることがほとんどです。ルールを守るのが苦手な人にとっては、少し窮屈に感じるかもしれません。

まとめ

今回は、一人暮らしのアパートとマンション、どちらを選ぶべきかについて、違いやメリット・デメリットを詳しく解説しました。

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • アパートとマンションに法律上の定義はなく、一般的に「構造」と「階数」で区別される。
  • アパートは「家賃の安さ」が最大の魅力だが、「防音性」「セキュリティ」には注意が必要。
  • マンションは「防音性」「セキュリティ」に優れるが、「家賃」が高くなる傾向にある。
  • どちらが良いかは一概には言えず、自分が何を重視するかで決めるのが正解。

物件選びは、これからのあなたの生活の質を大きく左右する、とても大切な選択です。家賃、静かさ、安心感、利便性…あなたが「どんな暮らしを送りたいか」を想像し、自分の価値観に正直になることが、後悔しない部屋選びの秘訣です。

この記事が、あなたの素晴らしい一人暮らしのスタートを切るための一助となれば幸いです。

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