横浜駅まで約6分というアクセスに優れた好立地ながら、「工業地帯」のイメージが先行して敬遠されがちな新子安エリア。しかし、実は家賃を抑えて賢く暮らせる、横浜・都内通勤者にとっての「知る人ぞ知る好条件エリア」なのをご存知でしょうか?
本記事では、新子安の「北側と南側の決定的な住環境の違い」や「リアルな治安」「買い物事情」を徹底解説します。ネットの噂だけでは分からない、産業道路沿いの騒音事情や、実際の通勤ラッシュの様子まで包み隠さずお伝えします。
読了後は、新子安が「あなたのライフスタイルに合う街か」が明確になり、自信を持ってお部屋探しの候補に加えられるようになるはずです。
新子安の住みやすさは「アクセス」にあり!2路線利用の利便性
新子安を選ぶ大きな理由は、「交通利便性」です。ただし、単に「都心に近い」というだけでなく、リスクヘッジの観点からも非常に優秀なエリアです。
JR京浜東北線と京急本線の2路線が使える強み
新子安エリアには、JR京浜東北線の「新子安駅」と、京急本線の「京急新子安駅」の2つの駅が存在します。
地図上では別の駅に見えますが、実際はロータリーを挟んで徒歩1分程度の距離。ほぼ隣接していると言っても過言ではありません。
ここに住むメリットは、「JRが止まった時の逃げ道がある」ことでしょう。京浜東北線は遅延や運転見合わせが比較的多い路線ですが、そんな時もすぐに京急線へ振り替え輸送が可能です。
多くのサイトでは「2路線使えて便利」としか書かれていませんが、実際の通勤シーンではもっと切実なメリットがあります。
例えば、朝のラッシュ時にJRの改札付近で「運転見合わせ」の表示を見た瞬間、地元のベテラン通勤者たちは無言でくるりと向きを変え、迷わず京急の改札へ流れていきます。この「陸の孤島にならない安心感」こそが、新子安の隠れた価値なのです。
横浜駅まで6分、品川・東京方面への通勤時間
主要駅へのアクセス時間は以下の通りです。
- 横浜駅:約6分(JR・京急ともに)
- 川崎駅:約4分(JR)
- 品川駅:約23分(JR)
- 東京駅:約35分(JR)
(※所要時間は目安です。乗り換え時間含まず)
横浜・川崎へは「近所」と言える距離感であり、都内への通勤も十分圏内です。
注意点としては、新子安には快速や急行が停まらないこと。しかし、京浜東北線は各駅停車でも本数が非常に多く、朝のラッシュ時は約2〜3分間隔で電車が来ます。「快速通過待ち」のストレスもほぼありません。
また、東京方面への通勤の場合、隣の「鶴見駅」や「川崎駅」からは大量の乗客が乗り込んできますが、新子安から乗る時点では、車両を選べばまだつり革を確保できる余地があります。「ドア・ツー・ドア」で考えた時、乗り換えなしで主要ビジネス街へ直結できる利便性は、忙しい単身者や共働き夫婦にとって時間を買うような価値があるでしょう。
新子安駅周辺の住みやすさはエリアで激変!北側と南側の特徴
新子安で物件を探す際、重要なのが「駅の北側に住むか、南側に住むか」という選択です。
線路を境に、街の雰囲気、住民層、そして生活スタイルが驚くほど異なります。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、それぞれの特徴を深掘りします。
【南側(海側)】再開発ビル「オルトヨコハマ」と工業地域の顔
駅の改札を出て、歩道橋を渡った先にあるのが南側エリアです。
ここには新子安のランドマークである再開発エリア「オルトヨコハマ」があります。高層マンション、オフィスビル、スーパー、ドラッグストアなどがコンパクトにまとまっており、都会的で整備された印象を受けます。
メリット
- フラットな道のり
- 海側は埋立地が中心のため、坂道がほとんどありません。自転車や徒歩での移動が非常に楽です。
- 駅近物件が多い
- 駅前の高層マンションや、少し歩いた先の単身者向けマンションなど、駅徒歩5分圏内の物件が豊富です。
デメリットとリアリティ
南側の特徴にして懸念点は、「第一京浜(国道15号)と産業道路」の存在です。
オルトヨコハマを抜けると、そこは巨大なトラックが行き交う工業地域。道路の幅が広く、空は広いですが、常に車の走行音(ゴーッというロードノイズ)が響いています。
洗濯物を外に干すのをためらう人も多く、排気ガスや騒音に敏感な方は、内見時に窓を開けて音のチェックをすることが必須です。
【北側(山側)】昭和レトロな下町情緒と坂道の住宅街
一方、駅の北側は雰囲気が一変します。
駅前の商店街を抜けると、そこには昭和の風情を残す静かな住宅街が広がっています。第一京浜を渡らないため、車の騒音は驚くほど静かになります。
メリット
- 閑静な住環境
- 幹線道路から離れるため、夜は非常に静かです。
- ファミリー層が多い
- 古くからの住民も多く、治安面での安心感があります。
デメリットとリアリティ
北側を選ぶ際に覚悟しなければならないのが、「強烈な坂道」です。
駅から少し離れると、横浜特有の切り立った崖のような坂道や、長い階段が現れます。地図上の「徒歩10分」が、実際には「登山のような10分」であることも珍しくありません。
ここでは電動アシスト自転車が「生活必需品」です。ベビーカーを押すファミリーや、重い荷物を持って買い物に行く単身者にとって、この高低差は毎日の「移動のストレス」に直結します。「家賃が安いから」と飛びつくと、毎日の通勤帰りに絶望することになりかねないため、必ず駅から物件まで自分の足で歩いてみてください。
新子安の治安は悪い?女性の一人暮らしや夜道のリアル新子安の治安と住みやすさのリアル
「工業地帯=治安が悪い」というイメージを持たれがちですが、実際のデータと「肌感覚の治安」はどうなのでしょうか。
犯罪発生率は低いが「夜道の暗さ」と「トラック」に注意
神奈川県警の犯罪統計データを見ても、新子安周辺(特に子安通や入江周辺)の犯罪発生率は高くありません。飲み屋街のような喧騒や、若者がたむろするような場所もほとんどなく、データ上は「犯罪発生件数が比較的落ち着いたエリア」と言えます。
しかし、注意すべきは「人気(ひとけ)のなさ」です。
特に南側の工業エリア付近は、夜になると歩行者が極端に減ります。街灯はありますが、工場や倉庫の無機質な壁が続く道は、女性の一人歩きには心理的な怖さを感じさせるかもしれません。
また、治安とは少し異なりますが、「大型トラックの圧迫感」は新子安特有のリスクです。産業道路沿いの歩道を歩いていると、すぐ脇を大型トレーラーが猛スピードで通過します。風圧を感じるほどの距離感なので、小さなお子様がいる家庭では、決して目を離さないよう注意が必要です。
参考資料:神奈川県警察-令和6年刑法犯 罪名別市区町村別 認知件数
交通事故リスクと歩道の整備状況
歩道の整備状況は、北と南で対照的です。
南側の大通り沿いは歩道が広く整備されていますが、前述の通り交通量が激しいのが難点。
一方、北側の住宅街は、昔ながらの狭い路地が多く残っています。歩道と車道の区別がない道も多く、抜け道として利用する車やバイクとの接触リスクには注意が必要です。
「犯罪件数が特別多いわけではないが、物理的な危険(交通事故や暗がり)には注意が必要」というのが、新子安のリアルな評価です。
新子安駅周辺の買い物・飲食店事情
新子安は「遊ぶ街」ではありません。キラキラした商業施設はありませんが、生活に必要なものはしっかりと揃います。
普段使いのスーパーは「相鉄ローゼン」と「オーケー」
新子安住民の冷蔵庫を支えているのは、主に2つのスーパーです。
- 相鉄ローゼン オルト新子安店
駅前のオルトヨコハマ内にあり、アクセス抜群。深夜まで営業しているため、仕事帰りの会社員にとっては命綱のような存在です。品揃えも良く、普段使いには困りません。 - オーケー 新子安店
ここが新子安の住みやすさを底上げしている重要スポットです。駅から徒歩10分弱(南側)かかりますが、「高品質・Everyday Low Price」でおなじみのオーケーがあることは、生活費を抑えたい層にとって巨大なメリットです。
週末にここで食材をまとめ買いし、作り置きをする。そんな堅実なライフスタイルを送る人にとっては、まさに「節約派の強い味方」となるでしょう。
外食チェーンは揃うが、おしゃれなカフェは少なめ
飲食店に関しては、駅周辺に「バーミヤン」「ジョナサン」「マクドナルド」「ドトールコーヒー」などの主要チェーンが一通り揃っています。また、駅前のビルには居酒屋やラーメン屋も数件入っており、仕事帰りの一杯や食事には困りません。
ただし、「休日に優雅にランチができるおしゃれなカフェ」や「友人を連れて行けるレストラン」はあまり見当たりません。
これについては、「電車で6分行けば横浜駅があるのだから、特別な買い物や外食はそちらですればいい」という割り切りが必要です。地元はあくまで「寝る場所・食べる場所」と割り切れる人にとっては、無駄な出費が減るというメリットにもなり得ます。
新子安の家賃相場と住みやすさ
これだけのアクセスと最低限の利便性を持ちながら、なぜ新子安は「穴場」と呼ばれるのでしょうか。
横浜・川崎の間では「穴場」の価格設定
近隣の人気駅である「東神奈川」や「鶴見」と比較すると、新子安の家賃相場は数千円〜1万円程度安く設定されている傾向があります。
- 1K相場:約7.8万円
- 1LDK相場:約13.7万円
東神奈川駅は横浜駅に近すぎるため家賃が高騰し、鶴見駅は駅ビルが充実しているため人気が高いです。その間に挟まれた新子安は、快速が停まらない点や知名度の低さから、家賃相場が一段階下がります。
参考資料:LIFULL HOME’S-2025年11月時点新子安の家賃相場
家賃を抑えてクオリティの高い物件に住む狙い目エリア
新子安の物件選びの極意は、「デメリットを一つ許容して、良い部屋に住む」ことです。
- 「坂道がキツイ北側の高台」
- 「産業道路の音が少し聞こえる南側のマンション」
- 「駅から少し離れた築古物件」
これらの条件を「自分は気にならない」と許容できれば、相場よりもさらに安く、広くて設備の整った部屋が見つかります。
「横浜に近い綺麗な部屋に住みたいけれど、予算が足りない」と悩んでいる人にとって、新子安は、多少の不便さ(坂や音)と引き換えに、理想の内装や広さを手に入れられる可能性が高いエリアなのです。
まとめ
新子安は、誰にでもおすすめできる「100点満点の街」ではありません。しかし、ハマる人にはとことんハマる、コストパフォーマンスが比較的高い街です。
新子安が向いている人・向いていない人
【向いている人】
- 通勤利便性を優先したい人: 横浜・品川方面へのアクセスの良さは圧倒的です。
- 家賃を抑えたい堅実派: 浮いた家賃を貯金や趣味に回したい人に最適。
- 自炊中心の生活スタイルの人: オーケーやローゼンがあれば生活に困りません。
- 静かに暮らしたい人(北側限定): 都会の喧騒から離れた生活が可能です。
【向いていない人】
- 駅周辺で休日を完結させたい人: 遊ぶ場所はありません。
- 坂道や階段が絶対に嫌な人(北側): 毎日の移動が苦痛になります。
- 騒音や排気ガスに敏感な人(南側): 窓を開けて生活したい人には不向きかもしれません。
内見時にチェックすべきポイント
最後に、新子安での物件探しを成功させるためのチェックポイントをお伝えします。
- 駅から物件まで必ず歩くこと
- 地図では分からない「坂道の勾配」や「歩道橋の上り下り」を体感してください。
- 昼と夜の両方を見ること
- 昼は活気があっても、夜は人通りが少なく暗い道が多いです。
- 窓を開けて音を確認すること
- 特に南側の物件は、トラックの走行音や振動が許容範囲か確認が必要です。
新子安は、そのクセのある特徴さえ理解してしまえば、都心へのアクセスと安さを両立できる素晴らしい街です。ぜひこの記事を参考に、あなたにとっての「掘り出し物物件」を見つけてください。

