荒川区の住みやすさを解説!治安や周辺環境は?

荒川区への引越しを検討中ですか?

「山手線が使えるのに、家賃が抑えられる」と人気の荒川区。でも、「下町で治安が心配…」そんな漠然とした不安はありませんか?

この記事では、初めて東京でお部屋探しをする10~20代の方に向けて、「荒川区の住みやすさ」を、最新の治安データ、生活環境、そして都心への交通アクセスまで詳しく解説します!

この記事を読めば、荒川区があなたのお部屋探しの有力候補になるはずです!

目次

荒川区は下町情緒と再開発が共存する街

荒川区は「交通の要衝」と「子育て支援」が魅力の街

荒川区の住みやすさを一言で表すなら、都心アクセスと生活コスト、子育て支援のバランスが非常に優れた街です。

山手線が利用できる日暮里・西日暮里駅を擁し、都心への優れたアクセスの利便性。それでいて23区内では家賃相場が比較的抑えられています。

かつての下町情緒あふれる街並みを残しつつも、南千住エリアなどでは大規模な再開発が進み、ファミリー層向けの新しい街並みが誕生しています。「あらかわ遊園」のリニューアルや手厚い子育て支援策にも定評があり、特に子育て世帯からの注目度が急上昇しているエリアです。

参考資料:LIFULL HOMES-2025年11月現在の東京23区の家賃相場

荒川区の基本情報(位置、人口、特徴)

荒川区は東京23区の北東部に位置し、北側を隅田川、南側を荒川(放水路)に囲まれています。面積は10.16平方キロメートルと23区で2番目に小さいコンパクトな区ですが、人口密度は比較的高めです。

地形はほぼ平坦で、坂道が少ないのも特徴。昔ながらの都電荒川線が走り、人情味あふれる商店街が今なお活気を見せるなど、「東京の下町」のイメージを色濃く残しています。

荒川区が持つ「3つの顔」

荒川区と一口に言っても、エリアによってその表情は大きく異なります。住みやすさを考える上で、この「3つの顔」を知っておくことが重要です。

  1. 日暮里・西日暮里エリア(交通の要衝・谷根千文化)
    JR山手線・京浜東北線などが乗り入れるターミナル。「谷中銀座商店街」(台東区)も徒歩圏内で、文化的な雰囲気も魅力です。
  2. 南千住エリア(大規模再開発・ファミリー)
    つくばエクスプレス開業に伴い、駅東口を中心にタワーマンションや大型商業施設「LaLaテラス南千住」などが整備された新しい街。ファミリー層に高い注目を集めています。
  3. 町屋・尾久エリア(古き良き下町・生活密着)
    東京メトロ千代田線が通る町屋駅や、都電荒川線が走る尾久エリア。活気ある商店街が多く、物価も比較的安価。下町らしい、地域コミュニティが根付いたエリアです。

荒川区の住みやすさと「治安」の実態

引越しを検討する際、多くの方が不安に感じるのが「治安」でしょう。「荒川区=下町=治安が心配」というイメージは根強いかもしれませんが、その認識は最新のデータを見ると変わるはずです。

荒川区の治安は悪い?警視庁データで23区・近隣区と比較

警視庁が発表した「令和6年(2024年)区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、荒川区の犯罪認知件数は1,328件。これは、東京23区の中で文京区(1,194件)に次いで2番目に少ない数値です。

近隣区と比較しても、台東区(2,354件)や足立区(4,264件)、北区(2,600件)と比べて犯罪の「絶対数」が近隣区と比較して少ない傾向にあります。

【令和6年 犯罪認知件数(近隣区比較)】

  • 荒川区:1,326件(23区中22位)
  • 文京区:1,232件(23区中23位 ※最少)
  • 台東区:2,731件(23区中13位)
  • 北区 :2,276件(23区中16位)
  • 足立区:4,442件(23区中 3位)

ただし、荒川区は面積が小さく人口密度が高いため、「人口あたりの犯罪発生率」で見ると23区中11位~12位(平均よりやや良好)となります。とはいえ、凶悪犯や粗暴犯の少なさを見れば、生活における安心感は非常に高いと言えます。

参考資料:警視庁-令和6年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

荒川区独自の防犯対策(パトロール・防犯カメラ)

荒川区は治安維持にも非常に力を入れています。区内全域に防犯カメラの設置を推進しており、その設置密度は高い水準にあります。

また、青色防犯パトロールカー(通称:青パト)による区内巡回や、町会・ボランティアによるパトロール活動も活発です。こうした「地域の目」が、犯罪の抑止力として機能しています。

女性の一人暮らしやファミリーがチェックすべきポイント

治安がデータ上良好とはいえ、物件選びで注意すべき点はあります。

  • 女性の一人暮らし
    • 駅からの帰り道は、「大通り沿いか」「街灯が十分にあるか」「深夜まで営業している店があるか」をチェックしましょう。日暮里駅や西日暮里駅、南千住駅といったターミナル駅は便利ですが、一部に飲食店が集まるエリアもあります。少し離れた静かな住宅街を選ぶのも一つの手です。
  • ファミリー
    • 基本的に区内全域で安心して暮らせますが、子どもが通う通学路の安全性や、近所に交番・派出所があるかを確認しておくと、より安心です。

【隠れた不安】水害リスクとハザードマップ

荒川区は荒川と隅田川に挟まれた低地にあるため、台風や集中豪雨の際の水害リスクは懸念点の一つです。

これについては、東京都や荒川区が公表している「洪水ハザードマップ」を必ず確認してください。物件探しの際には、浸水想定区域に入っていないか、万が一の際の避難場所はどこか、不動産会社にも確認することが不可欠です。近年は、こうしたリスクに対応した治水対策や堤防強化も進められています。

荒川区の住みやすさを支える周辺環境

住みやすさを決める大きな要因である「交通アクセス」と「買い物環境」。荒川区は、この両面で非常に高いポテンシャルを持っています。

【交通アクセス】23区内でも高い水準の利便性!乗り入れ路線一覧

荒川区の大きな魅力は、その交通利便性の高さです。区内にはなんと5社10路線もの鉄道が乗り入れています。

  • JR東日本
    • 山手線(日暮里駅、西日暮里駅)
    • 京浜東北線(日暮里駅、西日暮里駅)
    • 常磐線(快速)(日暮里駅、三河島駅、南千住駅)
    • 高崎線・宇都宮線(尾久駅)
  • 東京メトロ
    • 日比谷線(南千住駅、三ノ輪駅)
    • 千代田線(西日暮里駅、町屋駅)
  • 京成電鉄
    • 京成本線(日暮里駅、新三河島駅、町屋駅)
  • 東京都交通局
    • 都電荒川線(荒川区役所前駅、荒川一中前駅、町屋駅前駅など区内最多)
    • 日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅、熊野前駅など)
  • つくばエクスプレス(TX)
    • 南千住駅

山手線が使える日暮里・西日暮里駅の存在は非常に大きく、都内の主要な場所へ30分以内でアクセス可能です。

主要駅(日暮里・西日暮里・町屋・南千住)から都心への所要時間

荒川区の主要駅から都心へのアクセス時間は以下の通りです。

主要駅→ 東京駅→ 新宿駅→ 上野駅→ 池袋駅→ 大手町駅
日暮里駅約12分約21分約4分約12分約14分
西日暮里駅約13分約19分約6分約10分約12分
町屋駅約23分約28分約13分約20分約9分
南千住駅約15分約31分約3分約23分約10分
(所要時間は目安です)

特筆すべきは、町屋駅から千代田線でビジネス街の大手町まで直通約9分という近さ。また、南千住駅(日比谷線)や日暮里駅(JR)から上野駅へはわずか3~4分です。この通勤・通学の利便性は、荒川区の住みやすさを語る上で欠かせません。

【買い物環境】大型商業施設と商店街が共存

日々の生活に欠かせない買い物環境も、エリアごとに特色があり充実しています。

  • 南千住エリア(ファミリー向け大型商業施設)
    再開発エリアの象徴である「LaLaテラス南千住」には、スーパー(リブレ京成)やファッション、飲食店、クリニックなどが集結。これ一つで週末の買い物が完結します。駅前の「BiVi南千住」もあり、非常に便利です。
  • 日暮里エリア(伝統と活気)
    「日暮里繊維街」は全国的に有名ですが、食料品や日用品は駅周辺のスーパー(マルマンストア、いなげや等)が便利です。少し足を延ばせば、観光地としても人気の「谷中銀座商店街」で食べ歩きや買い物を楽しめます。
  • 町屋・尾久エリア(地域密着の商店街)
    荒川区の「下町」を感じられるのがこのエリア。都電荒川線沿いには「ジョイフル三ノ輪」や「おぐぎんざ商店街」など、昔ながらの活気ある商店街が点在。物価も安く、地域住民の台所として機能しています。もちろん、駅前には「赤札堂」や「サミット」などのスーパーも充実しています。

区内全域でスーパーの数は多く、買い物に困ることはまずないでしょう。

荒川区の住みやすさ【子育て・教育環境】

サジェストキーワードにも「荒川 区 住み やす さ 子育て」とあるように、荒川区は今、子育て世帯に非常に選ばれている区です。その理由を深掘りします。

荒川区は子育てしやすい?独自の支援制度と「あらかわマザーズ」

荒川区は「子育てしやすい街」をスローガンに掲げ、手厚い支援策を打ち出しています。

その中核となるのが、妊娠期から就学前までの相談にワンストップで応じるあらかわマザーズステーションです。保健師や助産師、保育士などの専門家が常駐し、あらゆる不安や相談に対応してくれます。

また、24時間365日、子どもの健康やしつけに関する相談が電話でできるあらかわキッズ・マザーズコール24も、いざという時に頼りになる心強い制度です。その他、各種助成金や子育てファミリー向けのイベントも充実しています。

待機児童の状況と保育園事情

荒川区は保育園の整備にも力を入れ、2023年4月には待機児童数0人を達成しました。

ただし、荒川区の子育て人気が高まっていることから入園希望者も増え続けており、2024年4月時点では33人の待機児童が報告されています。これは、希望する園に入れなかったケースも含まれますが、区としては引き続き保育定員の拡大を進めています。保育園の数は23区内で見ても多く、入園の選択肢は比較的広いと言えます。

親子で遊べる大型公園・お出かけスポット

荒川区は、子どもを思い切り遊ばせられる場所にも恵まれています。

  • あらかわ遊園(リニューアル)
    区のシンボルとも言える遊園地。2022年に大規模リニューアルオープンし、観覧車や豆汽車はもちろん、動物とのふれあい広場や水遊び場も整備され、小さな子どもから大人まで楽しめるスポットに生まれ変わりました。
  • 荒川自然公園
    都電「荒川二丁目」停留所すぐ。テニスコートや野球場、水景が美しい広場やアスレチック遊具もあり、四季折々の自然を感じられる区民のオアシスです。
  • 汐入公園
    南千住エリアにある、隅田川沿いの広大な都立公園。バーベキュー広場や見晴らしの良い展望広場があり、ファミリーで一日中楽しめます。

小中学校の学区や教育環境

荒川区は、教育にも力を入れています。区立の図書館が複数あり、特に「ゆいの森あらかわ」(中央図書館)は、カフェや「子どもひろば」を併設したモダンな施設で、多くの家族連れで賑わっています。小中学校では、ICT教育や独自の学習プログラムを推進しており、教育環境も整っています。

荒川区の住みやすさと「家賃相場」

都心への優れたアクセスの利便性で、治安も良く、子育て環境も整っている荒川区。気になるのは家賃相場です。

荒川区の家賃相場は23区でどのくらい?近隣区と比較

荒川区の家賃相場は、東京23区内では比較的安価な部類に入ります。

交通利便性(山手線)が同等の文京区や台東区と比べると、明らかに割安感があります。一方で、北側に隣接する足立区よりはやや高めの相場設定となっています。まさに「都心への近さ」と「家賃の安さ」のバランスが取れたエリアです。

【近隣区との家賃相場比較(1LDK/2K)】

  • 荒川区:約17.7万円
  • 文京区:約20.5万円(荒川区より大幅に高い)
  • 台東区:約18.4万円(荒川区より高い)
  • 足立区:約13.1万円(荒川区より安い)

参考資料:LIFULL HOMES-2025年11月現在の東京23区の家賃相場

間取り別(1K/1LDK/2LDK/3LDK)の平均家賃相場

一人暮らしからファミリーまで、間取り別の家賃相場目安は以下の通りです。

間取り平均家賃相場(目安)
1K約9.7万円
1LDK17.7万円
2LDK約22.9万円

山手線が使える日暮里・西日暮里駅周辺や、再開発が進む南千住駅周辺は区内でも相場が高くなる傾向があります。

参考資料:LIFULL HOMES-2025年11月現在の東京23区の家賃相場

家賃を抑えたい人におすすめの駅・エリア

「荒川区に住みたいけれど、もう少し家賃を抑えたい」という方には、以下のエリアがおすすめです。

  • 都電荒川線沿線(東尾久、西尾久、熊野前駅など)
    JRの駅からは少し離れますが、その分家賃はリーズナブル。都電でのんびり移動する、情緒ある暮らしが楽しめます。熊野前駅は日暮里・舎人ライナーも使えます。
  • 町屋駅・三河島駅周辺
    町屋駅は千代田線・京成線が使えて便利ながら、日暮里・西日暮里エリアよりは家賃が抑えられます。三河島駅(常磐線)周辺も、下町風情が残る穴場エリアです。

まとめ

最後に、荒川区はどんな人におすすめかを紹介します。

荒川区はこんな人におすすめ!

  • 都心への通勤・通学時間を最優先したい人
    (山手線利用可、大手町まで約9分など)
  • 子育て支援が手厚いエリアで暮らしたいファミリー
    (あらかわマザーズステーション、公園の充実)
  • 生活コスト(家賃)を抑えつつ、東京の利便性も享受したい人
    (23区内で家賃相場が比較的安価)
  • 治安の良い、安心して暮らせる街を探している人
    (犯罪件数の少なさ、凶悪犯の少なさ)

荒川区の住みやすさが気になったら

荒川区の住みやすさ、そのリアルな姿がお分かりいただけたでしょうか。「治安が心配」というイメージが、実はデータ上では全く逆で、むしろ「非常に安全な街」であることが大きなポイントです。

もし荒川区の住みやすさが「自分に合っているかも」と感じたら、次は「お部屋探しの便利帳」で、日暮里、南千住、町屋など、具体的な駅の物件情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

荒川区の住みやすさ、そのリアルな姿がお分かりいただけたでしょうか。「治安が心配」というイメージが、実はデータ上では全く逆で、都心近接・家賃安・治安良のバランスが取れた非常に魅力的な街です。

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