横浜駅まで電車で3分。都心へのアクセスも良好な「保土ヶ谷」は、引越し先として魅力的なエリアです。本記事では、そんな保土ヶ谷の住みやすさを徹底解剖。交通アクセスや買い物環境はもちろん、データで見る治安の実態、単身者・ファミリー別の家賃相場まで、お部屋探しに必要な情報をご紹介!
保土ヶ谷の住みやすさを支える交通アクセス
保土ヶ谷の魅力は、なんといってもその交通利便性の高さです。横浜駅の隣という立地は、日々の通勤・通学はもちろん、休日のお出かけにおいても大きなアドバンテージとなります。
JR2路線が利用可能!主要駅へのアクセス時間一覧
保土ヶ谷駅で利用できるのは、「JR横須賀線」と「JR湘南新宿ライン」の2路線。この2路線を使い分けることで、神奈川県内から東京都心部の主要駅まで、乗り換えなしでスムーズに移動できます。
東京・品川方面へ向かう横須賀線と、渋谷・新宿方面へ向かう湘南新宿ラインが両方停車する点です。これにより、行き先に応じて効率的なルートを選択でき、都内へのアクセスが非常に快適になります。
保土ヶ谷駅から主要駅への所要時間(目安)
行き先 | 所要時間 | 乗り換え | 利用路線例 |
横浜 | 約3分 | なし | 横須賀線湘南新宿ライン |
川崎 | 約12分 | なし | 横須賀線 |
武蔵小杉 | 約12分 | なし | 横須賀線湘南新宿ライン |
品川 | 約23分 | なし | 横須賀線 |
東京 | 約32分 | なし | 横須賀線 |
渋谷 | 約33分 | なし | 湘南新宿ライン |
新宿 | 約39分 | なし | 湘南新宿ライン |
※上記は平日の日中帯の最短時間を想定しています。時間帯により変動します。
朝の通勤ラッシュ時は多少混雑しますが、横浜駅で多くの乗客が入れ替わるため、都心方面へ向かう電車でも比較的乗りやすい傾向にあります。また、追加料金で利用できるグリーン車が連結されているため、快適な通勤を求める方にも嬉しいポイントです。
駅からの移動に活躍!バス路線の利便性
保土ヶ谷は、バス路線も非常に充実しています。駅の東口・西口それぞれにバスターミナルがあり、横浜市営バスや相鉄バスが頻繁に運行しています。
特に、電車では直接アクセスできないエリアや、後述する坂の多い高台の住宅街へ向かう路線が豊富です。横浜駅西口行きのバスも多数出ているため、電車が止まった際の代替ルートとしても機能します。駅から少し離れた物件を検討する際は、バス停の場所や時刻表を確認しておくと、より快適な生活を送れるでしょう。
車での移動もスムーズ!主要道路へのアクセス
保土ヶ谷は、車を持つ方にとっても非常に住みやすいエリアです。エリア内を「国道1号線」が走っているほか、横浜新道や保土ヶ谷バイパスへのアクセスも良好です。
さらに、首都高速狩場線の「狩場IC」が近くにあるため、都心方面や湾岸線方面へのアクセスもスムーズ。箱根や伊豆方面へのドライブもしやすく、休日のレジャーの幅が大きく広がります。電車だけでなく、車での移動を重視する方にとって、保土ヶ谷は非常に魅力的な立地と言えるでしょう。
【ライフスタイル別】保土ヶ谷の住みやすさを徹底検証
交通利便性の高さは共通のメリットですが、住む人のライフスタイルによって街に求めるものは異なります。ここでは、「一人暮らし」「カップル」「ファミリー」の3つの視点から保土ヶ谷の住みやすさを深掘りします。
一人暮らしの住みやすさ
都心や横浜で働く単身者にとって、保土ヶ谷は「家賃」と「利便性」のバランスが取れた絶好のエリアです。
一人暮らし向け間取りの家賃相場
間取り | 保土ヶ谷駅 | 横浜駅 |
ワンルーム/1K | 約6.6万円 | 約10.1万円 |
参考:LIFULL HOME’S-神奈川県の家賃相場(2025年8月時点のデータを算出したものです)
隣の横浜駅と比較すると、月々約3.5万円ほど家賃を抑えることができます。この差額は年間で42万円にもなり、生活に大きなゆとりをもたらしてくれるでしょう。
駅周辺には、深夜まで営業しているスーパー「まいばすけっと」や複数のコンビニがあり、帰りが遅くなっても買い物に困りません。ファストフード店や個人経営の定食屋もあるため、自炊が面倒な日も安心です。駅前の大通りは夜でも明るく人通りがあるため、女性の一人歩きでも比較的安心感があります。
カップルの住みやすさ
二人暮らしを始めるカップルにとっても、保土ヶ谷は有力な選択肢です。横須賀線と湘南新宿ラインが使えるため、二人の勤務先が東京方面と新宿方面で分かれていても、それぞれが乗り換えなしで通勤できる可能性があります。
二人暮らし向け間取りの家賃相場
間取り | 保土ヶ谷駅 | 横浜駅 |
1LDK | 約12.9万円 | 約20.0万円 |
参考:LIFULL HOME’S-神奈川県の家賃相場(2025年8月時点のデータを算出したものです)
二人暮らし向けの物件も、横浜駅周辺に比べて格段にリーズナブルです。駅の西口商店街には昔ながらの八百屋や惣菜店があり、温かみのある雰囲気。休日は、旧東海道の歴史を感じながら散策したり、隠れ家的なカフェでゆっくり過ごしたりするのもおすすめです。
ファミリーの住みやすさ
落ち着いた住環境と豊かな自然を求めるファミリー層にとって、保土ヶ谷は非常に魅力的なエリアです。
保土ヶ谷区は公園が多いことでも知られています。特に「神奈川県立保土ヶ谷公園」や「横浜市児童遊園地(こども植物園)」は、広大な敷地を誇り、子どもたちがのびのびと遊べる絶好のスポットです。
区内には公立の小中学校が点在し、教育環境も整っています。子育て支援拠点「こっころ」では、子育てに関する相談や親子で参加できるイベントが開催されており、地域とのつながりも作りやすい環境です。小児科クリニックも複数あり、休日や夜間の急な体調不良に対応してくれる「保土ヶ谷区休日急患診療所」の存在も、子育て世帯にとっては心強い味方です。
データで見る!保土ヶ谷の住みやすさと治安・周辺環境
日々の暮らしの快適さは、街の治安やお店の充実度に大きく左右されます。ここでは客観的なデータと具体的な店舗情報を交えながら、保土ヶ谷の生活環境を詳しく見ていきましょう。
保土ヶ谷の治安は良い?犯罪発生率を近隣区と比較
「治安の良さ」は、住む場所を選ぶ上で重要な要素の一つです。神奈川県警が発表した2024年のデータによると、保土ヶ谷区の犯罪率は、横浜市18区の中で5番目に少なく、比較的治安の良いエリアであることがわかります。
特に、凶悪犯や粗暴犯の発生件数が少なく、閑静な住宅街が広がっていることがデータからも裏付けられています。地域住民による防犯パトロールなども活発に行われており、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる環境が整っています。
毎日の買い物はどこでする?駅周辺のスーパー・商店街
日常の買い物は、駅周辺で十分に済ませることができます。
- 西口エリア
- FUJI 保土ヶ谷店:地域住民のメインスーパー。品揃えが豊富で、価格もリーズナブルです。
- 保土ヶ谷駅西口商店街:八百屋、精肉店、鮮魚店など、個人商店が軒を連ねる活気のある商店街です。
- 東口エリア
- まいばすけっと 保土ヶ谷駅東口店:深夜23時まで営業しており、帰りが遅い日に重宝します。
- 食品館あおば:駅から少し歩きますが、新鮮な生鮮食品が安く手に入ると評判です。
ドラッグストアは「ハックドラッグ」や「クリエイトSD」が、100円ショップも駅ビル内にあり、日用品の買い物に不便を感じることはないでしょう。
保土ヶ谷の住みやすさで知るべき注意点

どんな街にも、住んでみる前に知っておきたい注意点があります。ここでは保土ヶ谷のデメリットとなりうる点を正直に解説し、その対策も併せてご紹介します。
懸念点「坂道」のリアルな情報と対策
保土ヶ谷を検討する上で、多くの方が気にするのが「坂道」の存在です。結論から言うと、エリアによって坂の多さは全く異なります。
- 坂が比較的少ないエリア
- 駅の西口側、帷子川(かたびらがわ)に沿ったエリアは、比較的平坦な道が多く、徒歩や自転車での移動も快適です。生活利便施設も西口に集中しているため、坂を避けたい方はこのエリアを中心に物件を探すと良いでしょう。
- 坂が多いエリア
- 駅の東口側や、駅から少し離れた霞台、桜ケ丘といった高台の住宅街は、急な坂道が多くなります。
坂の多いエリアは、その分、眺望が良く静かな住環境が手に入るというメリットもあります。対策としては、電動アシスト自転車の活用が非常に有効です。また、前述の通りバス路線が発達しているため、バス停が近い物件を選ぶことで、坂の負担を大きく軽減できます。内見の際は、駅から物件まで実際に歩いてみて、坂の勾配を体感することをおすすめします。
駅の東口と西口、住むならどっち?
保土ヶ谷駅は、東口と西口で街の雰囲気が大きく異なります。
- 東口の特徴
- 旧東海道が通り、歴史的な風情が残る落ち着いたエリア。
- 国道1号線が近く、交通量は多め。
- 閑静な住宅街が広がっているが、坂道が多い傾向にある。
- おすすめな人:静かな住環境を優先したい人、歴史的な街並みが好きな人。
- 西口の特徴
- スーパーや商店街があり、生活利便性が高い。
- 飲食店やクリニックなども西口側に集中している。
- 駅周辺は平坦なエリアが多く、暮らしやすい。
- おすすめな人:駅からの近さや日々の買い物の利便性を重視する人、坂道を避けたい人。
どちらが良いというわけではなく、ご自身のライフスタイルや何を重視するかによって最適な選択は変わります。
娯楽施設は少ない?休日の過ごし方
保土ヶ谷駅周辺には、映画館や大型のショッピングモール、ゲームセンターといった娯楽施設はほとんどありません。静かな住宅街が中心のため、駅前で一日中遊べるような場所を求める方には物足りなく感じるかもしれません。
しかし、この点は全く問題にならないでしょう。なぜなら、電車に乗ればわずか3分で、日本有数の繁華街である横浜駅に着くからです。ショッピング、グルメ、エンターテイメント、そのすべてが隣駅で完結します。
「普段は静かな環境で暮らし、遊びたい時だけすぐに都会に出られる」という、オンとオフを切り替えやすい理想的な環境が、保土ヶ谷の大きな魅力なのです。
まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 圧倒的な交通利便性:横浜へ3分、都心主要駅へも30分前後で直通アクセス。
- 落ち着いた住環境と良好な治安:横浜市内でトップクラスに犯罪が少なく、安心して暮らせる。
- 豊かな自然と子育て環境:大きな公園が多く、子育て支援も手厚いファミリーに優しい街。
- リーズナブルな家賃相場:横浜駅の隣という立地を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高い。
- 注意点は「坂道」:ただし、エリアを選んだり、バスや電動自転車を活用したりすることで対策可能。
保土ヶ谷は、「交通の利便性は絶対に譲れないけれど、都会の喧騒からは少し離れて静かに暮らしたい」という方に、まさにうってつけの街です。派手さはありませんが、日々の暮らしに必要なものはすべて揃っており、穏やかで質の高い生活を送ることができます。
この記事を読んで保土ヶ谷に興味を持たれた方は、ぜひ一度、ご自身の足で街を歩いてみてください。きっとそのバランスの取れた魅力に気づくはずです。