都心や横浜へのアクセスが抜群な川崎。引越し先として魅力的ですが、「治安は本当に大丈夫?」といった不安を感じていませんか?この記事では、そんな川崎の住みやすさを解説します。最新データに基づくリアルな治安事情から、再開発で進化し続ける買い物環境、複数路線が使える交通アクセス、そして気になる家賃相場まで、お部屋探しに必要な情報を幅広く解説しました。
川崎の住みやすさとは?再開発で進化する交通・商業の拠点

川崎は都心と横浜を結ぶ、利便性の高い街
川崎市は、神奈川県の北東部に位置し、東京と横浜という二大都市に挟まれた人口約154万人(2025年8月時点)の政令指定都市です。多摩川を挟んで東京都に隣接しており、古くから日本の産業を支える「工業の街」として発展してきました。
しかし、そのイメージは近年大きく変化しています。特にJR川崎駅周辺では大規模な再開発が進み、「ラゾーナ川崎プラザ」や「ミューザ川崎シンフォニーホール」などが誕生。駅西口を中心にタワーマンションが林立し、かつての工業地帯の面影は薄れ、交通と商業が集積する近代的な「住む街」へと進化を遂げました。この利便性の高さと変化こそが、現在の川崎の住みやすさを語る上で重要なポイントです。
川崎の住みやすさに関する良い口コミ・悪い口コミ
実際に住んでいる人はどう感じているのでしょうか。SNSなどからリアルな声を拾ってみました。

川崎、何でも揃ってて本当に便利。ラゾーナ行けば大体解決するし、都内も横浜もすぐ行くことができて便利。



川崎駅西口は道が広くて綺麗。タワマンも多いけど、少し歩けば公園もあって子育てしやすい環境だと思う。



やっぱり東口の繁華街は夜だと少し怖い雰囲気。客引きもいるから、子どもと一緒の時は避けて通るかな。



便利だけど、その分休日は駅周辺がすごく混雑する。特にラゾーナは人が多すぎて疲れる時も。
利便性を絶賛する声が多数を占める一方で、エリアによる雰囲気の違いや懸念点も聞かれます。この記事では、これらの口コミの背景をさらに深掘りしていきます。
データで見る川崎の住みやすさと治安「本当に危ない」は昔の話?
「川崎は治安が悪い」というイメージは、引越しを検討する上で懸念点かもしれません。ここでは、最新のデータを基に客観的な視点で川崎の治安を徹底検証します。
川崎市の犯罪率をデータで客観的に分析
神奈川県警が発表した「令和6年 刑法犯罪名別市区町村別 認知件数」によると、川崎市の犯罪認知件数は8,094件でした。これは横浜市の17,499件と比較すると大幅に少なく、犯罪率で比較しても、県内の主要都市の中で突出して高いわけではありません。
自治体名 | 令和6年犯罪総数 | 犯罪率 |
川崎市 | 8,094件 | 0.52% |
横浜市 | 17,499件 | 0.46% |
相模原市 | 4,209件 | 0.60% |
さらに、川崎市の犯罪件数は過去10年で減少傾向にあり、特に街頭での犯罪は大幅に減っています。大規模な再開発により街の景観が整備され、防犯カメラの設置が進んだことが大きな要因と考えられます。データ上では「川崎=危ない」というイメージは、もはや過去のものと言えるでしょう。
災害リスクは?洪水ハザードマップで確認すべきこと
川崎市は多摩川に隣接しているため、大雨による洪水リスクも考慮しておく必要があります。川崎市が公表している「洪水ハザードマップ」を確認すると、多摩川沿いに位置する幸区や川崎区の一部は、浸水想定区域に指定されています。
特に、川崎駅周辺は比較的標高が低いエリアです。物件を探す際には、建物の2階以上を選ぶ、または事前にハザードマップで浸水リスクの度合いを確認するなど、自分自身で対策を意識することが大切です。
川崎の住みやすさを支える生活環境
川崎の住みやすさを語る上で欠かせないのが、交通と買い物の利便性です。
主要駅へ30分以内!複数路線が使える交通アクセス
JR川崎駅にはJR東海道本線、京浜東北線、南武線の3路線が乗り入れ、少し歩けば京急川崎駅もあり、都心・横浜方面へのアクセスは抜群です。
主要駅 | 所要時間(目安) | 乗り換え |
品川駅 | 約9分 | なし |
横浜駅 | 約8分 | なし |
東京駅 | 約18分 | なし |
羽田空港 | 約14分(京急利用) | なし |
新宿駅 | 約30分 | 1回 |
渋谷駅 | 約25分 | 1回 |
また、川崎市バスや臨港バスの路線網も非常に発達しており、駅から離れたエリアや臨海部の工業地帯への移動もスムーズです。
駅前ですべてが揃う充実した買い物環境
川崎駅周辺は、大型商業施設が集積しており、買い物で困ることはまずありません。
- ラゾーナ川崎プラザ
- 駅西口直結の巨大ショッピングモール。ファッション、グルメ、雑貨、映画館、スーパー(三和)まで約300の専門店が集結。休日はここで一日過ごせます。
- アトレ川崎
- 駅直結の商業施設。高品質な惣菜やスイーツ、コスメなどが充実しており、仕事帰りの買い物に非常に便利です。
- 川崎ルフロン
- ユニクロやGU、ヨドバシカメラなどが入居。2020年には隣接地に「カワスイ 川崎水族館」もオープンしました。
日常使いのスーパーも、高級志向の「成城石井」から、安さが魅力の「オーケーストア」「業務スーパー」、24時間営業の「西友」まで揃っており、ニーズに合わせて使い分けることができます。
外食派も満足!ジャンル豊富な飲食店
川崎は知る人ぞ知るグルメタウンでもあります。東口の繁華街を中心に、居酒屋、ラーメン、焼肉、多国籍料理など、あらゆるジャンルの飲食店が軒を連ねています。特にラーメンは激戦区として有名です。また、イタリアンを中心としたお洒落なレストランが集まる「ラ チッタデッラ」もあり、デートや記念日の食事にも困りません。
【ライフスタイル別】川崎の住みやすさ|一人暮らし・ファミリーの視点
ここでは、「一人暮らし」と「ファミリー」それぞれの視点から川崎の住みやすさを掘り下げます。
一人暮らしの住みやすさ:家賃相場と利便性のバランス
交通と買い物の利便性が高い川崎ですが、家賃相場は都心や隣の武蔵小杉と比較すると手頃な傾向にあります。
間取り | 川崎駅 | 横浜駅 | 武蔵小杉駅 |
1K | 9.2万円 | 10.4万円 | 9.6万円 |
1LDK | 15.7万円 | 18.0万円 | 18.7万円 |
※本記事に記載の家賃相場は、LIFULL HOME’Sに掲載されている情報を基に算出した、2024年8月時点の参考値です。
都心への通勤時間を短縮しつつ、家賃を抑えたい一人暮らしの方にとって、川崎は非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。休日も駅前でショッピングや映画を楽しめるため、オン・オフともに充実した生活を送れるでしょう。
女性が部屋を探す場合は、夜間の安全性を考慮し、西口エリアや、東口でも大通りに面した人通りの多い物件を選ぶのがおすすめです。内見の際には、駅から物件までの道のりを夜間に一度歩いてみて、街灯の数や周囲の雰囲気を確認すると良いでしょう。
ファミリー(子育て世帯)の住みやすさ:支援制度と住環境
川崎市は子育て支援に力を入れており、ファミリー層からも人気の高いエリアです。
- 待機児童数5年連続ゼロを達成
- 川崎市は保育所の整備を積極的に進めた結果、2025年4月時点で5年連続で待機児童数ゼロを達成しました。共働き世帯にとって、安心して子どもを預けられる環境が整っているのは大きな魅力です。
- 手厚い小児医療費助成制度
- 川崎市では、子どもの医療費助成制度が充実しており、所得制限なしで通院は小学校6年生まで、入院は中学校卒業まで自己負担が無料です(保険診療分)。
- 親子で楽しめるお出かけスポット
- 市内には、無料で楽しめる「夢見ヶ崎動物公園」や、科学の不思議を体験できる「東芝未来科学館」、少し足を延ばせば「藤子・F・不二雄ミュージアム」など、親子で楽しめる施設が豊富です。駅周辺の喧騒から離れれば、多摩川の河川敷など自然を感じられる場所も多くあります。
まとめ


最後に、川崎の住みやすさについてメリット・デメリット、どんな人におすすめかをまとめます!
- 都心・横浜・羽田空港への交通アクセスが抜群
- 駅前で何でも揃う、商業施設が非常に充実している
- 再開発により街並みが綺麗で、将来性も期待できる
- 子育て支援制度が手厚く、ファミリー層も安心
- 利便性の割に家賃相場が比較的リーズナブル
- 東口の繁華街は夜間の雰囲気に注意が必要
- 休日は駅周辺が非常に混雑する
- 多摩川沿いのエリアは水害リスクの確認が必要
川崎はこんな人におすすめ!
- 通勤・通学の時間を短縮したい人
- 家賃と生活の利便性を両立させたい一人暮らしの人
- 買い物や外食を楽しみたいアクティブなカップル
- 手厚い子育て支援を求めるファミリー世帯
この記事で、川崎のリアルな住みやすさが見えてきたのではないでしょうか。漠然としたイメージが解消されたら、次はあなたの希望条件を整理して、具体的な物件探しに進むステップです。
川崎は、あなたの新しい生活をきっと豊かにしてくれるポテンシャルを持った街です。この記事が、後悔のないお部屋探しのきっかけになれば幸いです!