葛飾区の住みやすさを徹底解説!治安や周辺環境は?

この記事では、葛飾区の住みやすさを交通アクセス、治安、家賃相場、子育て環境、さらに金町や亀有といった人気エリアの特色まで、最新データを用いて徹底解説します!あなたのライフスタイルに最適な街かどうか

目次

そもそも葛飾区ってどんな街?住みやすさの土台となる3つの特徴

葛飾区と聞いて、何を思い浮かべますか?『男はつらいよ』の寅さんや、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両さんをイメージする方も多いかもしれません。そのイメージ通り、人情味あふれる下町の魅力は今も健在です。

しかし、それだけが葛飾区の魅力ではありません。ここでは、葛飾区の住みやすさを知る上で欠かせない、基本的な3つの特徴をご紹介します。

葛飾区の基本情報:23区内での位置と人口

葛飾区は、東京23区の東部に位置し、江戸川を挟んで千葉県松戸市・市川市と隣接しています。都心へのアクセスを保ちながらも、少し落ち着いた環境を求める方にぴったりのエリアです。

2025年8月時点の推計人口は約45万人。面積は34.80km²で、これは23区中7番目の広さにあたります。広々とした区内に、多様な魅力を持つ街が点在しているのが特徴です。

特徴①:「下町情緒」と「水と緑の自然」の共存

葛飾区の魅力は、なんといっても温かい「下町情緒」と、それを包み込む豊かな「自然」が共にあることでしょう。

柴又帝釈天の参道は、古き良き日本の風景が広がり、歩くだけで心が和みます。一方で、区内には「水元公園」があり、メタセコイアの森や水郷の景観は、ここが東京であることを忘れさせてくれるほど。ほかにも荒川や江戸川の広大な河川敷は、散歩やサイクリング、スポーツを楽しむ人々の憩いの場となっています。都会の利便性と豊かな自然、その両方を享受できるのが葛飾区なのです。

特徴②:進行中の「再開発」で進化し続ける将来性

「下町」という言葉から、昔ながらのイメージが強いかもしれませんが、現在の葛飾区は活発な「再開発」によって、日々進化を続けています。

特に注目されるのが、金町、新小岩、立石の3エリアです。金町駅前では、2025年9月に大型商業施設「MARK IS 葛飾かなまち」が開業予定で生活利便性が向上します。。新小岩駅南口でも大規模な複合施設の建設が進行中。そして、”せんべろの聖地”として知られる京成立石駅周辺も、伝統的な雰囲気を残しつつ、防災性の高い近代的な街へと生まれ変わろうとしています。古き良き魅力を大切にしながら、より住みやすく進化していく将来性も、葛飾区の大きな魅力です。

データで見る葛飾区の住みやすさ【交通・治安・家賃相場】

街の雰囲気や魅力はもちろん大切ですが、日々の暮らしに直結する「交通アクセス」「治安」「家賃」といった客観的なデータは、住まい選びの重要な判断材料になります。ここでは、具体的な数値を見ながら葛飾区の住みやすさを検証していきましょう。

都心へのアクセスは?主要路線と所要時間

葛飾区には5つの鉄道路線が乗り入れており、都心へのアクセスも良好です。特に東西方向への移動に強く、通勤・通学にも便利です。

  • 乗り入れ路線一覧
    • JR常磐線(快速・各駅停車)
    • JR総武線(快速・各駅停車)
    • 京成本線
    • 京成押上線
    • 北総線

主要駅から都心へのアクセス時間は以下の通りです。

出発駅主要駅所要時間(目安)乗り換え
新小岩駅東京駅約13分0回
新宿駅約30分1回
金町駅大手町駅約23分0回
品川駅約40分1回
亀有駅大手町駅約26分0回
青砥駅日本橋駅約15分0回
羽田空港約45分0回

新小岩からは総武線快速で東京駅まで直通13分、金町・亀有からは常磐線が千代田線に直通しており大手町・日比谷方面へも乗り換えなし。さらに、青砥駅からは羽田・成田両空港へも直通アクセスが可能で、出張や旅行が多い方にも非常に便利です。

気になる治安は?23区の犯罪データで比較

「葛飾区は治安が心配」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、データを見るとその印象は変わるかもしれません。

警視庁が発表した2024年の犯罪認知件数によると、葛飾区は23区中13位と中間に位置します。しかし、重要なのはその内訳です。葛飾区の刑法犯の約3分の1は自転車盗であり、空き巣などの侵入窃盗や、暴行・傷害といった凶悪犯罪の発生件数は比較的少ない傾向にあります。

また、区も防犯対策に力を入れており、防犯カメラの設置費用助成や、青色防犯パトロールカーによる巡回を強化しています。もちろん、どの街でも基本的な防犯意識は必要ですが、データ上、葛飾区の治安は過度に心配する必要はないレベルと言えるでしょう。

家賃は安い?間取り別・近隣エリアとの相場比較

葛飾区の大きな魅力の一つが、23区内でも比較的リーズナブルな家賃相場です。都心へのアクセスを考えれば、そのコストパフォーマンスの高さは際立っています。

間取り葛飾区足立区江戸川区世田谷区
1K7.9万円8.0万円8.4万円10.2万円
1LDK12.9万円13.6万円17.0万円18.3万円
2LDK16.0万円16.9万円20.5万円25.1万円

隣接する足立区や江戸川区と同水準でありながら、人気の世田谷区などと比較すると、同じ家賃でより広く、新しい物件に住める可能性が高まります。「都内で暮らしたいけれど、家賃は抑えたい」という方にとって、葛飾区は非常に有力な選択肢となるでしょう。

※本記事に記載の家賃相場は、LIFULL HOME’Sに掲載されている物件情報を基に、2025年8月時点のデータを算出したものです。時期や物件の条件によって変動する可能性があります。

水害ハザードマップで見る葛飾区のリスクと対策

荒川や江戸川といった大きな河川に囲まれている葛飾区では、水害への備えも住む上で知っておくべき重要なポイントです。区が公表しているハザードマップでは、大雨によって河川が氾濫した場合、区内の多くのエリアで浸水が想定されています。

しかし、これはリスクを正しく理解し、備えるための情報です。物件を探す際には、以下の対策を心掛けましょう。

  • 必ずハザードマップを確認する
    • ご自身で区のホームページなどで確認しましょう。
  • なるべく2階以上の部屋を選ぶ
    • 万が一の浸水時でも、自宅での垂直避難が可能になります。
  • 避難場所と経路を把握しておく
    • 自宅や職場の近くの避難場所を事前に確認しておくことが大切です。

リスクを正しく認識し、適切な備えをすることで、安心して暮らすことができます。

【ライフスタイル別】あなたに合う街はどこ?葛飾区の住みやすさをエリアごとに解説

一口に葛飾区と言っても、エリアによって街の雰囲気や特徴は大きく異なります。ここでは、あなたのライフスタイルに合った街を見つけるために、代表的なエリアを3つのタイプに分けてご紹介します。

【子育てファミリー世帯】におすすめのエリア

  • 金町:未来へ進化する街と広大な自然
    • 再開発によって駅前が近代的に整備され、2025年9月には大型商業施設「MARK IS 葛飾かなまち」もオープン。買い物環境が格段に向上します。駅から少し歩けば、「水元公園」が広がり、子どもがのびのびと遊べる環境は、何よりの魅力です。利便性と自然環境を両立させたいファミリーに最適な街です。
  • 柴又:情緒あふれる街並みで穏やかな暮らし
    • 映画『男はつらいよ』の舞台として知られる柴又。帝釈天を中心とした落ち着いた街並みが広がり、治安も良好です。観光地としての一面もありますが、少し離れると閑静な住宅街が広がっており、ゆったりとした時間の中で子育てをしたい家庭におすすめです。

【単身者・カップル】におすすめのエリア

  • 新小岩:都心直結のアクセスと再開発への期待
    • JR総武快速線を利用すれば東京駅まで約13分で行くことができます。駅前の商店街「ルミエール」は活気にあふれ、日常の買い物に困ることはありません。現在進行中の南口再開発が完了すれば、さらに魅力的で便利な街になること間違いなし。アクティブに都心ライフを楽しみたい方にぴったりです。
  • 亀有:買い物も休日もここで完結!利便性の高い街
    • 駅前には大型商業施設「アリオ亀有」があり、ファッション、グルメ、映画館まで揃っています。また、「亀有ゆうろーど商店街」など、人情味あふれる商店街も健在。都心へのアクセスも良好で、仕事帰りや休日の楽しみを近所で満喫したい単身者やカップルに最適なエリアです。

【下町の雰囲気が好き】な方におすすめのエリア

  • 京成立石:再開発の中でも輝くディープな魅力
    • ”せんべろの聖地”とも呼ばれる、安くて美味しい飲み屋が軒を連ねる街。駅周辺は大規模な再開発の真っ只中にありますが、その独特の雰囲気は今も多くの人を惹きつけてやみません。変わりゆく街の景色を楽しみながら、ディープな下町文化に触れたい方におすすめです。
  • お花茶屋:飾らない日常が心地よい、穴場の街
    • 派手さはありませんが、駅前の「プロムナードお花茶屋」商店街を中心に、落ち着いた暮らしが根付いています。昔ながらの個人商店が多く、住民同士の温かい交流も感じられます。都心へのアクセスも確保しつつ、穏やかで飾らない日常を大切にしたい方にぴったりの穴場です。

子育て世帯必見!ファミリーから見た葛飾区の住みやすさ

葛飾区は「子育てするなら葛飾区」を合言葉に、行政が子育て支援に非常に力を入れているエリアです。ここでは、ファミリー世帯が特に気になるポイントに絞って、その住みやすさを深掘りします。

保育園には入りやすい?待機児童の最新状況

東京都の発表によると、葛飾区の待機児童数は近年大幅に減少し、2024年4月時点で10人を下回るなど、改善が進んでいます。区としても保育施設の定員拡大や新設に積極的に取り組んでおり、23区内では比較的保育園に入りやすい環境が整ってきていると言えるでしょう。

子どもがのびのび遊べる!公園・お出かけスポット

区内には大小さまざまな公園が400以上あり、子どもたちの遊び場には事欠きません。

  • 水元公園
    • 広大な敷地内には、バーベキュー広場やドッグラン、水遊びができる場所もあり、一日中楽しめます。
  • 新宿(にいじゅく)交通公園
    • 信号や横断歩道が設置されたコースで、遊びながら交通ルールを学べる人気の公園です。ミニSLに乗ることもできます。
  • 曳舟川親水公園
    • 全長約3kmにわたる緑道で、夏には水遊びができるエリアもあり、子どもたちで賑わいます。

これらの公園に加え、各地域にある図書館や児童館も充実しており、子どもたちが健やかに成長できる環境が整っています。

まとめ

ここまで、様々な角度から葛飾区の住みやすさを解説してきました。

豊かな自然と下町情緒、そして進化し続ける将来性を併せ持つ葛飾区。この記事でご紹介した情報をまとめると、葛飾区は特に以下のような方におすすめの街です!

  • 都心へのアクセスと手頃な家賃を両立させたい方
  • 豊かな自然環境の中で、のびのびと子育てをしたいファミリー
  • 人情味あふれる下町の温かいコミュニティに魅力を感じる方

この記事が、あなたの素晴らしい住まい探しの一助となれば幸いです。ぜひ一度、葛飾区を訪れて、その魅力を肌で感じてみてください!

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