これから始める二人暮らし。
おしゃれで家賃も魅力的な1LDKに心惹かれる一方、「本当にきつくない?」という不安もありますよね。
この記事では、1LDKで後悔しないための部屋選びのコツを徹底解説!
1LDKの2人暮らしは「選び方と工夫」が9割

「1LDKの二人暮らしはきつい」という言葉を耳にして、不安になっているかもしれません。しかし、結論から言えば、1LDKで快適な二人暮らしができるかどうかは、物件の「選び方」と入居後の「工夫」が9割を占めます。
自分たちのライフスタイルに合わない物件を選んでしまったり、お互いの生活を快適にする工夫を怠ったりすれば、どんなに広い部屋でもストレスは溜まるものです。逆に、ポイントを押さえて物件を選び、二人で協力して空間を作れば、1LDKは最高の住まいになり得ます。
まずは、1LDKのメリット・デメリットを解説いたします。
1LDKで2人暮らしをする4つのメリット
1LDKには、他の間取りにはない魅力的なメリットがあります。
- 経済的な負担が軽い
- 最も大きなメリットは家賃の安さです。都心部では、2LDKと比べて月々数万円の差が出ることも珍しくありません。浮いたお金を将来のために貯金したり、旅行や趣味に使ったりと、生活の質を高めるための投資に回せます。
- 二人の距離が近く、一体感が生まれる
- 同じ空間で過ごす時間が長いため、自然とコミュニケーションが増えます。「今日こんなことがあってね」と顔を見ながら話す時間は、二人の絆を深めてくれるでしょう。物理的な距離の近さが、心地よい一体感につながります。
- 掃除や管理がしやすい
- 部屋数が少ない分、掃除の手間が格段に減ります。コンパクトな空間は、日々の家事の負担を軽減し、二人の時間をより多く確保できることにも繋がります。
- 光熱費を抑えられる
- 一つの空間にいることが多いため、照明やエアコンの使用も効率的です。部屋ごとに空調を使う必要がなく、光熱費の節約効果も期待できます。
知っておくべき3つのデメリット
もちろん、メリットばかりではありません。デメリットを事前にしっかり把握し、対策を考えることが成功の鍵です。
- プライベート空間の確保が難しい
- 最大のデメリットはこれでしょう。一人の時間や空間を持ちたいとき、完全に一人になれる場所はトイレかお風呂くらいしかありません。喧嘩した時や、一人で何かに没頭したい時に、逃げ場がないことがストレスになる可能性があります。
- 収納スペースが不足しがち
- 一人暮らしの時には十分だった収納も、二人分の荷物となると話は別です。洋服、靴、趣味の道具、本…ものが溢れて部屋が散らかり、イライラの原因になることも。
- 生活音やリズムの違いがストレスに
- 寝室が一つしかないため、パートナーの帰宅が遅い時の物音や、朝起きる時間が違う時のアラーム音などが気になりがちです。生活リズムのズレが、睡眠の質を下げてしまう可能性も考慮しておく必要があります。
1LDKの2人暮らしを円満に!ストレスを溜めないためのルール作り
快適な1LDKライフには、物理的な工夫だけでなく、お互いを思いやる「心」の工夫、つまりルール作りが不可欠です。
一人の時間はどう作る?お互いのプライベート空間を確保するコツ
1LDKでは、物理的に一人になるのは困難です。だからこそ、お互いの「聖域(サンクチュアリ)」を意識的に作ることが大切になります。
- 「ヘッドホンタイム」を設ける
- ヘッドホンをしている間は、集中しているサイン。話しかけない、邪魔しないという暗黙のルールに。音楽を聴いたり、映画を見たり、一人だけの世界に没入できます。
- 「おこもりタイム」を許可する
- ソファのこの一角だけは自分の場所、などパーソナルスペースを決めるのも手です。そこで読書をしたり、スマホをいじったりする時間は、お互いに干渉しないようにしましょう。
- どちらかが外出する時間を作る
- 一人がカフェやジムに出かけている時間は、残った方にとっては貴重な「完全な一人の時間」になります。意識的にそうした時間を作り、お互いにリフレッシュすることが円満の秘訣です。
生活リズムの違いを乗り越えるための3つの工夫
パートナーの睡眠を妨げないための小さな配慮が、大きなストレスを防ぎます。
- 光をコントロールする
- 先に寝る人がいる場合、部屋の照明は間接照明に切り替える。後から帰宅した際は、スマートフォンのライトで足元を照らすなど、最大限の配慮を。遮光性の高いカーテンを選ぶのも有効です。
- 音を立てない工夫をする
- 夜遅くにドライヤーを使う場合は、音の静かなモデルを選ぶ。ドアの開け閉めはそっと行う。こうした小さな心がけが大切です。
- 寝具を工夫する
- 相手の寝返りが気になるなら、マットレスが独立しているタイプや、シングルサイズを2つ並べる方法を検討しましょう。
二人で最初に決めておきたいハウスルール
「言わなくてもわかるだろう」は喧嘩の元。価値観が違う他人同士が暮らすのですから、最低限のルールは最初に決めておきましょう。
- 家事の分担
- 「気づいた方がやる」は、結局どちらかに負担が偏りがち。「ゴミ出しは彼、洗濯は彼女」のようにざっくり役割を決めるか、アプリなどを使ってタスク管理をするのがおすすめです。
- お金の管理
- 家賃、光熱費、食費など、毎月かかる費用をどう分担するかは非常に重要です。共有の口座を作る、お互いに決まった額を生活費として出すなど、透明性のあるルールを決めましょう。
- 来客のルール
- 友人を呼びたいときは、事前に相手に相談する。お互いのプライベートを尊重するための大切なマナーです。
後悔しない!1LDKで2人暮らしの部屋探し「6つのチェックポイント」

ここまでの内容を踏まえ、実際に物件を探す際に必ずチェックしてほしい6つのポイントをまとめました。
内見の際には、このリストをぜひ活用してください。
【ポイント1】広さと間取りの形|リビングの快適さが全てを決める
- 広さ
- 30㎡以上を目安に。これ未満だと、二人分の家具を置いただけで窮屈に感じやすいです。
- 間取りの形
- LDKは、家具の配置がしやすい「横長」か「縦長」の整形な形が理想。柱の出っ張りなどが少ないかどうかもチェックしましょう。
- LDKと寝室の位置関係
- LDKと寝室が完全に独立しているか、引き戸で仕切られているか。引き戸を開放して広いワンルームのように使えるタイプも人気です。
【ポイント2】収納の量と位置|クローゼットと玄関は最重要視
- クローゼット
- 二人分の衣類が収まるか、奥行きと幅をメジャーで測りましょう。ウォークインクローゼット(WIC)があれば理想的です。
- 玄関収納
- 靴が好きなカップルは特に重要。備え付けのシューズボックスの容量を確認しましょう。
- その他の収納
- 洗面所やキッチン、廊下など、細かい収納が充実していると生活が楽になります。
【ポイント3】窓の位置と数|日当たりと風通しはQOLに直結
- 採光
- メインの窓がどの方角を向いているか(南向き・東向きが人気)。日中の明るさを確認しましょう。
- 風通し
- 窓が2箇所以上あり、空気の通り道ができるか。換気がしやすいかは、カビ防止の観点からも重要です。
【ポイント4】建物の防音性|隣人・騒音トラブルを避けるために
- 壁の厚さ
- 内見時に、壁を軽くコンコンと叩いてみましょう。詰まったような音がすればコンクリート、軽い音がすれば石膏ボードの可能性が高いです。
- 建物の構造
- 木造 < 鉄骨造 < RC造(鉄筋コンクリート造)の順に防音性が高くなります。不動産会社に確認しましょう。
- 周辺の音
- 昼間だけでなく、可能であれば夜間の周辺環境もチェック。大通りや線路が近い場合は、窓を閉めた時の遮音性を確認してください。
【ポイント5】水回りの設備|お風呂・トイレ・洗面台の独立性は要確認
- バス・トイレ別
- 二人暮らしなら、バス・トイレ別は必須条件と考える人がほとんどです。
- 洗面台の独立
- 洗面台が脱衣所にある「独立洗面台」かどうかも快適さを左右します。誰かがお風呂に入っている時に洗面台が使えない、という事態を防げます。
- キッチンの作業スペース
- 二人で料理をすることもあるなら、コンロが2口以上あり、調理スペースが十分にあるか確認しましょう。
【ポイント6】周辺環境|スーパーや駅からの距離、夜道の明るさ
- 最寄り駅からの距離
- 実際に歩いてみて、坂道や信号の多さなどを体感しましょう。
- 買い物の利便性
- 夜遅くまで営業しているスーパーやコンビニが近くにあるか。
- 治安
- 夜間に駅から家まで歩いてみて、街灯の多さや人通りを確認できると安心です。
まとめ

今回は、1LDKでの二人暮らしを成功させるための部屋選びのコツや、具体的な工夫について解説しました。
- 1LDKが「きつい」かどうかは、物件選びと入居後の工夫で決まる。
- 物理的な工夫だけでなく、お互いを思いやるルール作りが何より大切。
- 部屋探しでは、広さや収納、生活動線など、6つのチェックポイントを確認する。
1LDKは、決してただ「狭い」部屋ではありません。限られた空間だからこそ、二人で知恵を出し合い、協力して、自分たちだけの心地よい部屋をつくることができます。そんな楽しさや喜びを味わえる、可能性に満ちた間取りです。
この記事のチェックリストを参考に、ぜひ二人にとって最高のスタート地点となる住まいを見つけてください!