都心からすぐの「荻窪」は、文豪に愛された歴史と緑豊かな自然が調和する、大人の散策にぴったりの街です。
この記事では、荻窪のおすすめスポットを、穴場まで厳選してご紹介。
あなたに合った楽しみ方が見つかるのが見つかるかもしれません。
荻窪は歴史と自然が調和する魅力的な街
「荻窪」と聞くと、ラーメンの街というイメージが強いかもしれません。
しかし、その魅力は決してそれだけではありません。
荻窪は、一度訪れると何度も通いたくなるような、奥深い魅力にあふれた街なのです。
なぜ多くの人々を惹きつけるのか、その3つの理由から紐解いていきましょう。
文豪にも愛された歴史と文化が息づく街
荻窪はかつて「鎌倉文士に大船俳優、荻窪文士」と称されるほど、多くの文人や文化人が居を構えた街でした。井伏鱒二、太宰治、与謝野晶子など、教科書で目にする著名な文豪たちがこの地の穏やかな空気を愛し、数々の名作を生み出しました。
彼らが暮らした邸宅跡は、今も美しい庭園として残り、私たちが気軽に訪れることができます。街のあちこちに点在する歴史の面影を辿る散策は、まるでタイムスリップしたかのような知的な発見に満ちています。
都心にありながら緑豊かで落ち着いた雰囲気
新宿駅からJR中央線で約10分。そんな都心からのアクセスが良い場所にありながら、荻窪は驚くほど緑豊かで落ち着いています。駅の南側を中心に広がる閑静な住宅街には、手入れの行き届いた庭園や公園が点在し、人々の憩いの場となっています。
特に、駅から少し歩けば樹齢100年を超えるような大木が並ぶ「大田黒公園」があり、その静寂な空間は都会の喧騒を忘れさせてくれます。季節の移ろいを肌で感じながら深呼吸すれば、心も体もリフレッシュできるはず。だからこそ荻窪の散策は、ただ歩くだけで心地よいのです。
JR中央線・東京メトロ丸ノ内線でアクセス抜群の利便性
荻窪の魅力は、そのアクセスの良さにも支えられています。JR中央線・総武線が利用でき、新宿や東京駅へ乗り換えなしで行けるのは大きなポイント。さらに、東京メトロ丸ノ内線の始発駅でもあるため、座って銀座や大手町方面へ向かうことも可能です。
この利便性の高さが、「ちょっと週末に訪れてみようかな」という気軽な気持ちを後押ししてくれます。思い立ったらすぐに行ける、それでいて非日常の安らぎも得られる。荻窪は、そんな絶妙なバランスを持った街なのです。
【目的別】荻窪のおすすめスポット15選!
ここからは、あなたの「こんな時間を過ごしたい」という気分に合わせて、荻窪のおすすめスポットをカテゴリ別に15ヶ所ご紹介します。きっとお気に入りの場所が見つかるはずです。
①歴史と自然に癒される、王道の定番おすすめスポット
まずは荻窪に来たら絶対に外せない、代表的なスポットから。歴史の深さと豊かな自然を一度に感じられる場所です。
大田黒公園

音楽評論家・大田黒元雄氏の屋敷跡地を整備した日本庭園。園内に一歩足を踏み入れると、樹齢100年を超えるイチョウ並木が出迎えてくれます。ゆるやかにカーブした小径を進むと現れる数寄屋造りの茶室や記念館、池の水面に映る木々の緑が美しく、どこを切り取っても絵になります。
特に紅葉シーズンのライトアップは圧巻。昼間とは違う幻想的な雰囲気を味わえます。園内のベンチに座り、ただ静かに水の音や鳥の声に耳を澄ませる…そんな贅沢な時間を過ごすのがおすすめです。
【基本情報】
- 住所:東京都杉並区荻窪3-33-12
- アクセス:JR・東京メトロ「荻窪駅」南口から徒歩約10分
- 開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
- 料金:無料
杉並アニメーションミュージアム
日本のアニメの歴史から未来まで、そのすべてが詰まった体験型ミュージアム。「鉄腕アトム」から最新の人気作まで、貴重な資料の展示は大人も夢中になること間違いなし。アフレコ体験やアニメが作られる工程を学べるワークショップも開催されています。
参加型シアターでアニメの上映を楽しんだり、プロと同じ機材でアフレコに挑戦したりするのがおすすめ。好きなキャラクターの世界に没入できます。
【基本情報】
- 住所:東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階
- アクセス:JR・東京メトロ「荻窪駅」北口からバスで約5分
- 開館時間:10:00~18:00
- 料金:無料(一部企画展等を除く)
- 公式サイト:https://sam.or.jp/
荻窪八幡神社

厄除けや縁結びのご利益で知られる、地域で最も歴史ある神社の一つ。緑豊かな境内は静かで清らかな空気に満ちており、心を落ち着けたい時にぴったりです。相撲場もあり、秋には奉納相撲が行われます。
まずは本殿で心を込めて参拝を。その後、境内をゆっくり散策し、力強い御神木のエネルギーを感じてみてください。
【基本情報】
- 住所:東京都杉並区上荻4-19-2
- アクセス:JR・東京メトロ「荻窪駅」北口から徒歩約15分
- 公式サイト:https://www.ogikubohachiman.org/
②大人のための穴場おすすめスポット
日々の喧騒から離れ、自分だけの時間を静かに過ごしたい。そんな願いを叶えてくれる、とっておきの穴場スポットをご紹介します。
角川庭園
KADOKAWAの創業者・角川源義の旧邸宅。昭和の近代数寄屋建築の建物と、武蔵野の面影を残す庭園が美しく調和しています。建物内には角川源義の書斎が再現されており、文豪が過ごした時間に思いを馳せることができます。
縁側に腰掛け、庭の木々が風にそよぐ音に耳を澄ませてみてください。読書をするもよし、ただ物思いにふけるもよし。時間がゆっくりと流れるのを感じられる、まさに大人のための隠れ家です。
【基本情報】
- 住所:東京都杉並区荻窪3-14-22
- アクセス:JR・東京メトロ「荻窪駅」南口から徒歩約12分
- 開園時間:9:00~17:00
- 料金:無料
- 公式サイト:https://ogikubo3gardens.jp/kadokawa/
荻外荘公園
昭和史の激動の舞台となった近衞文麿元首相の旧邸宅跡地に、2024年12月に開園した新しい公園です。国の史跡に指定された貴重な邸宅「荻外荘」が忠実に復元され、日本の近代史が動いた緊迫の空間を今に伝えています。歴史の重みと、公園としての開放感が同居する、荻窪の新たなシンボルです。
まずは復元された邸宅へ。日中戦争の行方を決定づけた「荻窪会談」が開かれた客間や、近衞が最期を迎えた書斎など、歴史の現場に身を置くことで、教科書だけでは感じられないリアリティを体感できます。見学の後は、南側に広がる芝生広場で空を見上げ、歴史の重みに思いを馳せながら、ゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。
【基本情報】
- 住所: 東京都杉並区荻窪2-43-36
- アクセス: JR・東京メトロ「荻窪駅」南口から徒歩約10~15分
- 開園時間: 9:00~17:00(入園は16:30まで)
- 料金: 公園エリアは無料/荻外荘建物内は一般300円
- 公式サイト: https://ogikubo3gardens.jp/tekigaiso/
まとめ

歴史と文化、豊かな自然、そして美味しいグルメ。この記事では、荻窪のおすすめスポットをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
都心からのアクセスも良く、それでいて穏やかな時間が流れる荻窪は、きっとあなたの心に安らぎと新しい発見を与えてくれるはずです。定番スポットを巡るのも、路地裏の穴場を探すのも、あなた次第。
ぜひ次の休日は荻窪の街を歩いてみてください。
きっと素敵な一日があなたを待っています!