「観光地」のイメージが強い台東区ですが、実は都心へのアクセスが非常に良好でありながら、下町情緒も兼ね備えた「住むための穴場」が点在しています。しかし、いざ住むとなると「治安は大丈夫?」「観光客でうるさくない?」といった不安も尽きないものです。
そこで本記事では、お部屋探しのプロが警視庁のデータに基づき、台東区のリアルな治安や家賃相場、住環境を徹底解剖。ガイドブックには載らない、静かで暮らしやすい特定のエリアをピックアップしてご紹介します。
この記事を読めば、ネット上の漠然とした噂や不安が解消され、あなたのライフスタイルにぴったりの「賢い街選び」が明確になるはずです。
台東区の住みやすさが支持される3つの理由と魅力
台東区は、単なる観光地ではありません。「一度住むと離れられない」という住民が多いのも特徴です。なぜ今、台東区が居住地として選ばれているのか、その理由を3つの視点から解説します。
【交通アクセス】複数路線が使える利便性
台東区の武器は、非常に高い交通利便性です。区内には「上野駅」という北の玄関口があるだけでなく、地下鉄網が非常に発達しています。
- 利用可能な主要路線
- JR山手線・京浜東北線、東京メトロ銀座線・日比谷線、都営浅草線・大江戸線、つくばエクスプレスなど。
- アクセスの実力
- 東京駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅といった主要ターミナルへ、区内のほとんどの駅から「30分以内」でアクセス可能です。
特に銀座線と日比谷線の存在が大きく、虎ノ門や六本木、中目黒といったオフィス街や人気エリアへ乗り換えなしで直行できる点は、忙しいビジネスパーソンにとって代えがたいメリットです。
【街の雰囲気】下町の情緒と「蔵前」などのトレンドが共存
台東区には、江戸時代から続く「下町」の温かさと、最新の「トレンド」が絶妙なバランスで混在しています。
- 下町の魅力
- 浅草や谷中エリアに見られる、昔ながらの商店街や路地裏のコミュニティ。
- 新しい魅力
- 特に「蔵前」周辺は、古い倉庫をリノベーションしたおしゃれなカフェや雑貨店が急増しており、「東京のブルックリン」と称されるほど感度の高いエリアに変貌しています。
「古臭い」のではなく、「歴史を活かした新しさ」があること。これが、若い世代からファミリー層まで幅広く支持される理由です。
【コストパフォーマンス】都心隣接なのに家賃相場が比較的割安
台東区は地理的に、千代田区や中央区、文京区と隣接していますが、これらの区に比べて家賃相場が割安に設定されています。
例えば、山手線の内側や周辺でありながら、文京区から通りを一本挟んで台東区に入るだけで、家賃が数千円〜1万円ほど下がるケースも珍しくありません。「都心の利便性は捨てたくないけれど、固定費は抑えたい」という方にとって、台東区は、コストパフォーマンスに優れた賢い選択肢と言えるでしょう。台東区はまさに非常にコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるでしょう。
台東区の治安は悪い?データで見る住みやすさと注意点
「台東区 住みやすさ」と検索すると、サジェストに「治安」が出てくるように、多くの人が不安を感じているポイントです。ここではイメージではなく、事実に基づいて解説します。
警視庁のデータから見る台東区の犯罪発生状況
警視庁が公表している「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」を見ると、台東区全体の犯罪発生件数は23区中12位前後でほぼ中間に位置しています。
犯罪発生の多くは、上野駅周辺のアメ横界隈や、浅草の繁華街中心部に集中しており、その内容は「万引き」や「自転車盗」が大半を占めます。実は、駅から少し離れた「住宅街エリア」に関しては、23区の平均と比べても遜色ないほど静かで治安が安定している場所が多いのです。
「台東区=危険」と一括りにせず、エリアごとの特性を見極めることが重要です。
参考資料:警視庁-令和6年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数
女性一人暮らしでも安心なエリア・好みが分かれるエリア
女性の一人暮らしでも安心して住めるエリアと、夜間の独り歩きには注意が必要なエリアは明確に分かれています。
- おすすめの安心エリア
- 蔵前・浅草橋エリア: 大通り沿いは明るく、カフェやオフィスが多いため人目があります。住民の意識も高く、落ち着いた雰囲気です。
- 入谷・根岸エリア(大通り沿い): 昭和通りや言問通り沿いは夜でも明るく、スーパーも多いため生活しやすい環境です。
- 事前に現地確認を推奨するエリア
- 上野・御徒町の繁華街: 飲み屋が多く、客引きやトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
- 鶯谷駅北口(根岸1丁目付近): ホテル街が広がっており、住環境としては特殊です。
サジェストに挙がる「清川」「日本堤」周辺のリアルな住環境
検索キーワードによく挙がる「清川」「日本堤」「橋場」といったエリア(通称:山谷地区)について、不動産屋として正直にお伝えします。
かつては日雇い労働者の街として知られ、独特の雰囲気がありましたが、現在は大きく変化しています。簡易宿泊所は外国人バックパッカー向けの格安ホテルへと変わり、街を歩く人の層も変わってきました。
- メリット
- 家賃が比較的安いエリアです。リノベーション物件も増えています。
- 注意点
- 治安が劇的に悪いわけではありませんが、町特有の開放的な雰囲気があり、好みが分かれる場合があるため、他の住宅街とは異なる独特の空気感は残っています。
このエリアを検討する場合は、ネットの情報だけで決めず、必ず昼と夜の両方の時間に現地を歩いて、肌感覚を確認することを強くおすすめします。
【エリア別】台東区の住みやすさを徹底深掘り!
台東区は町ごとに全く異なる顔を持っています。ここではキーワードに挙がる具体的な町名にフォーカスして、それぞれの住みやすさを深掘りします。
【トレンド&静穏】蔵前・浅草橋・鳥越エリアの住みやすさ
今、台東区でも人気があるのがこの南部エリアです。
- 蔵前・浅草橋
- 都営浅草線・大江戸線、JR総武線が利用可能。隅田川沿いの開放感と、洗練されたカフェ文化が魅力。家賃は上昇傾向ですが、満足度は非常に高いです。
- 鳥越(とりごえ)・寿(ことぶき)
- 蔵前から一本入ったエリア。「おかず横丁」などの商店街があり、非常に閑静です。古くからの印刷工場や工房と住宅が混在し、夜は静まり返ります。治安も良く、女性に特におすすめです。
【隠れた穴場】入谷・根岸・下谷エリアの住みやすさ
上野駅の北側に位置するこのエリアは、利便性と静けさのバランスが良好です。
- 入谷(いりや)・下谷(したや)
- 日比谷線「入谷駅」周辺。上野駅まで徒歩圏内でありながら、下町らしい落ち着きがあります。スーパー「いなげや」や「ココスナカムラ」があり自炊派に便利。
- 根岸(ねぎし)
- ここは注意が必要です。JR鶯谷駅が最寄りですが、駅の北口はホテル街、南口(根岸方面)は閑静な住宅街と、雰囲気が大きく異なります。特に「根岸3丁目・4丁目」あたりは、正岡子規の旧居もあるような文化的な高級住宅街の趣があり、非常に住みやすい穴場です。
【下町深部】千束・竜泉・日本堤・橋場・清川エリアの住みやすさ
浅草寺の裏手、いわゆる「奥浅草」から北側に広がるエリアです。
- 千束(せんぞく)・竜泉(りゅうせん)
- 駅(日比谷線三ノ輪駅や入谷駅)からは少し歩きますが、その分家賃は抑えめ。バス便が充実しており、浅草や上野へバスで一本です。ただし、千束4丁目付近は風俗街(吉原エリア)を含むため、住居選びには詳細な住所確認が必須です。
- 日本堤・清川・橋場
- 前述の通り家賃の安さが魅力。「南千住駅」や「三ノ輪駅」が利用圏内。大型スーパー「ライフ」や「シマダヤ」があり、買い物環境は意外にも充実しています。自転車移動が苦にならない方には、コストパフォーマンスに優れたエリアです。
【ファミリーに人気】松が谷・上野・谷中エリアの住みやすさ
ファミリー層や、落ち着いた暮らしを求めるDINKS層におすすめのエリアです。
- 松が谷(まつがや)
- 上野と浅草のちょうど中間に位置し、かっぱ橋道具街に隣接しています。銀座線「稲荷町駅」や「田原町駅」が利用可能。寺院が多く、大通りから一本入ると非常に静か。区役所や上野駅も徒歩圏内で生活利便性が高いです。
- 谷中(やなか)
- 「谷根千」として有名。JR日暮里駅が利用可能。レトロな商店街や路地があり、地域コミュニティもしっかりしています。子供を育てる環境として人気ですが、人気ゆえに家賃・物件価格は高めです。
- 台東(たいとう)
- 町名としての「台東」は、秋葉原と御徒町に近いエリア。多慶屋などのディスカウントストアが近く、買い物には困りません。
台東区の家賃相場と買い物・子育て環境の住みやすさ
一人暮らしとファミリーの家賃相場(墨田区・文京区との比較)
台東区の家賃相場は、23区内では「中間〜やや高め」に位置しますが、立地を考えると比較的安めです。
- 1K:約11.8万円
- 1LDK:18.7万円
- 2LDK: 約24.5万円
隅田川を越えた墨田区と比較すると、台東区の方が1〜2万円ほど高くなりますが、都心へのアクセス時間は短縮されます。一方、西側の文京区と比較すると、台東区の方が比較的安く探せます。「文京区の治安や教育環境には憧れるが予算が…」という方が、台東区の谷中・池之端・根岸周辺を選ぶケースも多いです。
参考資料:LIFULL HOMES-2025年11月時点台東区の家賃相場
日常の買い物事情(スーパー・商店街)
「観光地だから物価が高いのでは?」という心配は無用です。台東区は「安売りの激戦区」でもあります。
- 格安スーパー
- 「肉のハナマサ」「業務スーパー」「ドン・キホーテ」が区内に点在。
- 地域密着スーパー
- 「オオゼキ(浅草雷門店など)」「ライフ」「三徳」など、生鮮食品の質が良いスーパーも充実。
- 多慶屋(たけや)
- 御徒町にある紫色のビルで有名な総合ディスカウントストア。食料品から家具家電まで安く揃います。
- 商店街
- 日本で2番目に古いと言われる「佐竹商店街(新御徒町)」や、「おかず横丁(鳥越)」など、昭和レトロな商店街が現役で活躍しており、お惣菜やお弁当が安く手に入ります。
台東区の子育て支援と公園事情
台東区は子育て支援にも力を入れています。「台東区型幼児教育・保育」などの独自制度に加え、医療費助成も充実しています。
公園に関しては、広大な「上野恩賜公園」や「隅田公園」があるのはもちろんですが、各町内に小さな「街区公園」が数多く整備されています。休日に子供を連れて行く場所に困ることはないでしょう。また、国立科学博物館や上野動物園が「庭」のような感覚で利用できるのは、台東区民ならではの特権です。
あなたにおすすめの街はここ!
台東区は、エリアによって全く異なる魅力を持つ奥深い街です。最後に、あなたの重視するポイント別に、おすすめのエリア(駅・町名)をまとめました。
タイプ別のおすすめエリアまとめ
- 【治安・トレンド・おしゃれさ】重視なら…
- 蔵前、浅草橋、鳥越
- カフェ巡りが好きで、都心へスマートに通勤したい方に最適。
- 【コスパ・静かさ・利便性】重視なら…
- 入谷、根岸(3〜5丁目)、下谷
- 上野まで歩ける距離感と、落ち着いた住環境のバランスが魅力的です。
- 【広さ・家賃の安さ・下町情緒】重視なら…
- 清川、橋場、千束、日本堤
- 駅から遠くても自転車やバスを使えばOK、という方には掘り出し物件が見つかる宝庫です(※要内見・周辺環境確認)。
まとめ

台東区の住みやすさは、「都心への近さ」と「人間味のある街の空気」にあります。
治安への不安も、エリアを選べば十分に解消可能です。観光で訪れるだけでは分からない、スーパーの便利さや夜の静けさは、住んでみて初めて実感できる魅力です。
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